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遥 カズナの部屋


[288] ある夕暮れ
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

入道雲を
みている

仕事帰りの玄関先で
ただ空を

すぐにはわからない
呼吸のテンポ
肺が血液中に
酸素をばら撒くように
ゆっくりと
体中が満たされていく

淀むまいと、あらがうような
そんな空を
だんだんと
いなすように
ためらわず
たくましく

むくむく
むくむく
むくむく

2020/08/07 (Fri)

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