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遥 カズナの部屋


[289] オマージュ
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カッコウの鳥の鳴くさえずりは
フルートの音色に
似てはいないか

きっと
楽器作りの職人も
その奏者たちも
どこかで
より良い音色の
雛形をと
それとは知らずに
そうしてきたのかも
しれない

だとすれば

船の汽笛が
遥か深海を旅する
鯨達の鳴き声に
似ているような
そんな感慨すら
疑う事を
忘れたくなる

そんな
大海原を
眼下に見下ろす
数百キロの高度
国際宇宙ステーションにも
きっとファンはあって
それは峡谷をすり抜ける
風の音ように
心地良いのかもしれない

物事を
分かりきって
いるつもりが

今までも
そして
これからも

しらずしらずの
うちに



2020/08/10 (Mon)

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