ホーム > 詩人の部屋 > 遥 カズナの部屋 > 血脈

遥 カズナの部屋


[315] 血脈
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

血飛沫のような
遺伝部質が
僅かに私にも
降りかかって
いたのかもしれない

言葉は実際
指先に感じる感触ほどに
思考のどこかしこの毛細をも
ゆき巡れる
と、言うよりも
疎通と言う意味において
具現化の手段としては
最も簡易的で
そうでなければ
考え事を
言葉に変換する必要すら
うまれまい

神と言う言葉は
誰にでも開放されたが
それは
言葉は神という
その形のあらわれに
他ならない


2021/10/10 (Sun)

前頁] [遥 カズナの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -