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遥 カズナの部屋


[316] いつかの詩
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

見たことを
どこへも
つれてはいかせたくない

赤い靴
履いてた
女の子

文脈が鏡だとしたなら

泣きながらかけだした
彼女が探す
誰かは
その痛みを
知らないから
無視出来るだけ
やや、朗らかで
ああ、泣きたくなる

二度とは言わないから
どこへも媚びへつらわないで
おくれ

赤い靴と
引き換えに
尾びれを得た
女の子は
人魚となった

大海原へ

そして、今日も
やっきな誰かに
探されてはいるが
むこうは
あなたを探している

たとえ
疎まれようとも

2021/10/16 (Sat)

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