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遥 カズナの部屋


[317] 集合住宅
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カーテンを開いて

窓ガラスに
散りばめられた
雨風の水滴

冷蔵庫の音が
ダイニングまで
聞こえて来る

景色を眺めるのが
なにかしら好きなのは
どうにも変わらない

四階の端の窓からは
階段が目の前だから
誰かと目の合う事も
あるかもしれない

つまらない、よね

どうしても
こうして
いたい

理由を
求められる事が
何より苦痛だ

誰かの為に
いるわけでは
ないから

2021/10/17 (Sun)

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