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遥 カズナの部屋


[32] 記憶
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

思い出すのは


小学校へ入学する朝、母に写真を撮って貰った事


拾った子犬をもといた場所に置いて
泣きながら逃げ帰った事


雨の花壇で紫陽花を
しゃがんでじっと見詰めていた事


海水浴後のおにぎりを甘く感じた事


田舎の夜が深く
恐かった事


校庭で長く伸び始めた陰に立ち尽くした事


兄と二人で花火をした事…



取り留めも無い記憶


愛しい記憶

2006/12/05 (Tue)

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