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遥 カズナの部屋


[33] 赤子
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

何も求められていない赤子が笑っている

黄色い ちぃっちゃな花が幾つも 幾つも

ユラユラとする




抱き抱えると

モソモソと柔らかく

一杯の揺らめく水のように

大切に包んだ手の中から
こぼれようとする




煌めく明星の瞳

風にそよぐ綿帽子の手の平

甘く香る水蜜桃の頬




その未来に

過去、全ての死者の生きた理由を

その魂に

命と愛の意味を秘めて…


2007/04/21 (Sat)

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