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遥 カズナの部屋


[321] とどのつまり
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

たいしたことのない
たいしたことのない
たいしたことのない
つよがりを
たいしたことのように
たいしたこともなく
たいしてよくも
書けてきた

惨めさが
私の敷布団
情けなさが
私の枕
せめて
慎ましさの掛ふとんに
肩までくるまり

恥ずかしさ
恥ずかしさが
恥ずかしさだけが
この私の脳内から
我慢のならない
しょんべんみたいな
自虐的な勢いで

吹き出され

情けなさの
恥知らずのままでもよいから
まっさらな
まっさらだった
あの頃に
すがりつかないように

どこへも
とどこうりなく
うしろめたさもなく
わだかまりも承知で

寝小便を
書きちらす


2021/11/21 (Sun)

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