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遥 カズナの部屋


[386] とりあえず
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

真っ白なパレットに

白い絵具をチューブから捻り出す
筆洗いに筆を浸し
どうにも気持の良い気持ちが
気持ち良く水面に広がり
頭の先より
真っ白だらげな心地が雲よりも
理由のような衝動となって
広がって行く

とりはいない

これは
航海なのか後悔なのか
旅だけが、ありのままにつづく
「あてどない」か
そんな事はない
行く先はある、行く先しかない

間違いなく
なんにもならない

ためらいも、容赦も寛容さもない
ごく普通

まっ白いを
愛しているを、愛してはいる

画紙もいらない



2024/07/20 (Sat)

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