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遥 カズナの部屋


[387] 鋼の毛並みをした猫
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

蓋のある漆黒の
グランドピアノの弦を
こそばゆらせるように
黒い猫の尻尾が
弦を撫でている

見上げると
ステンドグラスが
爛漫と輝き
人の自責を拾おうと
手をさしのべている

蓋の中から
そっと、降り立った黒い猫は

鉄の釘のような匂いの
まるで女の性を摺り付けるように
ピアノの足を撫で
じっくりと固唾を呑むような
わがままさで
私の足に辿り着く

いいよ

私の膝の上に
お乗り
きっと優しく
撫でてやろう

私も私の性を
擦り付けるように

2024/07/31 (Wed)

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