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遥 カズナの部屋


[55] 海中道路
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

路面に雨音のような余韻を残し

真夜中の海中道路を

緩やかなスピードで過ぎ去る…

沖に取り残されて浮かび上がった

長くて遠いリーフのようなこの道で

水平線をたどる…

白く伸びた灯台の明かりは

暗い空と海の境目を探すように彼方へと旋回して行く…

その向こうには

島影を忘れた

小さな街明かり達が

ちぎれたネクレスの七色の光りの粒となって

横へそっとちらばっている…

ラジオからのメロディーは奇跡のような選曲で景色と溶け合い

人生が『物語』なのだと教えてくれた




「I'm Not In Love…」




誰も知らない

僕の物語

2006/05/10 (Wed)

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