詩人:遥 カズナ | [投票][得票][編集] |
路面に雨音のような余韻を残し
真夜中の海中道路を
緩やかなスピードで過ぎ去る…
沖に取り残されて浮かび上がった
長くて遠いリーフのようなこの道で
水平線をたどる…
白く伸びた灯台の明かりは
暗い空と海の境目を探すように彼方へと旋回して行く…
その向こうには
島影を忘れた
小さな街明かり達が
ちぎれたネクレスの七色の光りの粒となって
横へそっとちらばっている…
ラジオからのメロディーは奇跡のような選曲で景色と溶け合い
人生が『物語』なのだと教えてくれた
「I'm Not In Love…」
誰も知らない
僕の物語