私の成り行きを何一つと言えど人のせいにはしまいとこの体を結ぶ紐と言う紐をきつく締めているつもりだ片手で水を掬って稼ぐような日々申し訳の無い思いをよそに妻と幼子の拙い会話は温かな湯のように心の背から掛けられて私は解きほぐされる…お前達の為に病気に成らぬよう毎晩飲んでいた酒も止めた酔って嘘塗れに塗り潰されてしまいたかったこの世界でお前達は私の道しるべになったのだその道すがらいつか当たりまえの普通の詩を書いてみたい…
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