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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[350] 思わせっぷり
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月が輝いて
綺麗なのは
僕が
居るからじゃ
無かったのか

夜になると
君が
照らしてくれるから
てっきり
そうだとばかり
変な風に
考えてしまってた

ドラマチックな奇跡
どんでん返しは
まだかと
平凡に生きる
お馬鹿が一匹

素晴らしいじゃないか
そう思える
ハッピーな終わりを

2005/09/30 (Fri)

[351] 未来へ
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理解すれば
何もないと
知るのかもしれない

分からないから
やってみる

2005/10/01 (Sat)

[352] 詩の隣に仮と付ける
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言葉を知らずに
詩は描けるのか
免疫力ゼロの
境地に立って
思えるものはあるのか
使えるようになって
分からなくなったモノ
どうすればいい
もっと巧くなるには
どうすればいい

2005/10/01 (Sat)

[353] 味のある部屋
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チッチッチッチッチッチッ
チッチッチッチッチッ

チッチッチッチッ

チッ












ドカンかプスンか
それよりも
気になるスリルは
俺を見る君
少し離れた場所から
嫌な顔して
俺を見る君
そっち側に立つのが
怖いのさ
だから睨む

そうだな
よくある手拍子を手前に
町中をフラリ
ぶらりと歩き
ナイフでも
隠してみよう
お決まりだろ
やれることなら
片っ端から
やってみる
生きるのを
許される限り

薔薇を描いて
十字架を添えて
女神を寝かせる
そんなビジュアルに
喰らい尽くされ
気付けば田舎道に
ぽつんと
遠くの境目を見ている

薄汚れた服を着て
パイプでプカリ
煙を吐いて
しょうもない
実にもならぬ話に
花を咲かせて
笑う相手を
隣に置いて
それから先は
ご自由に
どうとでもなるし
面白くなくても
別にいいし

横になって
自分の時間を
味気なく過ごす
スリルから
かけ離れた部屋で
泣きもせず
笑いもせず
あくびと共に
存在する実感て
どうよ

夢を見る真実
夢のない現実
お金も愛も
使い方次第で
紙切れにも
神に感謝さえも出来る
だから何

ジジイが二人
居ればいい
あとは適当に
配役を決めてさ
背景や終わりの続きは
思い込みで
ごゆっくりどうぞ
渋いお茶を
眺めるような感覚で
ゆったりと
ガタガタガタガタ
ゆっくりと
運んでくれる
そんなんで
よろしくベイベ

2005/10/03 (Mon)

[354] 割愛
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俺が君の九割だと
言わんばかりの
顔をして語る
お前に
分かるもんかと
イラつく僕は
君の何割だと言うのか

2005/10/04 (Tue)

[355] 不自由はオリの外
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見つけてほしいが
首を締め
見つかるものかが
体を縛る

捕まるまでは
逃げられない

2005/10/05 (Wed)

[356] 紙粉雪
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真夜中に裸で歌う
君を見て
感じるものは
人それぞれ違う
僕は
思い出したんだ
そういえば
君が好きだと

様々なパズルの
一片一片が
四方八方に
雑ざって散らばってて
今の気持ちで
無造作に選び
組み合わせた

出来上がって
見返すと
やっぱ変
心搏数が異常だし
腕が三本もある
鋭いツノが生えてて
鬼みたい
でも
白い羽が生えてて
天使みたい

これじゃ化け物だ
継ぎ接ぎだらけの
フランケン
一心不乱に造り直す
没頭しているうちに
此処は何処だ
みたいな

君のように僕も
己を
剥き出しにしたものの
不安と
恥ずかしさで
いっぱいになって
自分から
抜け出して逃げた

不意に
聞き覚えのある声
振り返ると
真夜中に裸で歌う
君だった

この白い羽で
君を包みたいけれど
ツノが刺さって
君を傷つけてしまうかも
胸のドキドキが
思考を飛ばす
勢いに任せて
三本の腕で
僕は君を抱き締めた

崩れ落ちる体
自業自得だ
君はまだ歌ってる
一層
声を強めて
忘れているのか
出来損ないの僕の事

ふと我に帰る
思い出した
そういえば
君は僕を知らない

名もなき風に吹かれて
またもや
僕は逃げ出した

2005/10/06 (Thu)

[357] 銀玉鉄砲
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憧れていた
ガンマンになりたくて
買ってもらった
銀玉鉄砲
今の僕の手には無く

慣れに
負けたくないから
常に皆が求めるものをと
時代を意識して
いままでの僕を
斬り落とし
新鮮な血を零す
真っ新な紙の上に

いつしか
繰り返す行為にも慣れ
余裕も猶予も失くし
青ざめる顔

斬新な赤を欲し
震える手が
鈍く光る
強迫を握り締め
もっと深く
更に深くと
自分を斬り刻む

取り囲む現実が
二重にも三重にも見え
膝をついて
そのまま
染み込まない赤に沈み

自ら吹き出した
血溜まりに溺れ
朦朧とする意識の中で
思い出したのは
あの頃の夢
何故
こんな結末を招いた

弱虫だった僕は
その強い正義感で
たった一人
悪党に立ち向かい
町を守る為に戦う
ガンマンに憧れていた

勇気を胸に
思いを弾に込めて
引き金を引き
解き放ったのに
紙に書いた言葉すら
撃ち貫けず

安易な考えは捨てろ
希望じゃ夢は叶わない
銀玉鉄砲を放り投げ
僕は誰の力も借りず
たった一人で
この道を行くと決め

結果
このザマか
己を見下ろし嘆く声
心に悪の巣窟
自身も守れず
赤に抱かれ

銀玉鉄砲で
撃ち殺されたのは
僕だ

2005/10/07 (Fri)

[358] さて皆さん
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心のドアを叩くのに

いくらの言葉が必要か

アナタの心一つあれば良い

色々あったんだ

では片付かない程に

色々あったんだ

一人にして欲しい夜

誰かに頼りたい夜

どうにかしたくて

どうにかなりそうで

どうにもならないのに

どうにかしたくて

アイツを無視しても

君は無視出来ない

なんて虫が良すぎる

コンコンコン

コンコンコン

静かに尋ねる夜は

僕の心が求めている日

ドアの開いた夜は

君の心も求めている日

重なり合う日は踊ろうか

楽しく陽気に踊ろうよ

そんな夜があってもいい

2005/10/08 (Sat)

[359] 映らない神と無数の灰色
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だったら
僕も神と名乗り
お前の言う白を
黒に変えてやる

黒いコーヒーカップに
真っ白なコーヒーを注ぐ
飲み干した後に
狭くて窮屈な
部屋の片隅で
お気に入りの詩を読む
白い夜が明け
真っ黒い朝が来るまで

大嫌いなアイツは
自分が神だと言い張る
四百万の人間が反論し
四百万の人間が崇拝する
だったら
僕も神と名乗り
お前の言う白を
黒に変えてやる

流れてくる言葉が
僕を気持ち良くさせる
八百万の人間が
何を言っても
届かない場所で
ひたすら詩を読む
唯一無二の僕が
孤立していても
惹かれる場所で
ひたすら詩を

真っ白な夜空に
黒い月が浮かぶ
あの辺りを
よく見てみろよ
目には視えないが
観えはしないか
境界線を模す
無数の灰色が

曖昧から学ばずに
白黒つけられはしない
書き間違えた言葉の主は
神では無く
僕は僕として
名乗らなければ
ハッキリせずに
終わってしまう

八百万の神の顔など
画面を超越えて
表現れるものか
アイツならどうだろう

でも僕の先には
僕や君しか映らない
それはそれで
向こう側からは
黒や白にしか
映らないのか

2005/10/09 (Sun)
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