詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
ガガガガガガガ
殴るのを躊躇い
撫でるのも躊躇い
ガガガガガガガ
舐めるのを躊躇い
嬲嫐るのも躊躇い
ガガガガガガガ
クソをしてオナる茶飯事
スッキリしない日常
生まれてくるのが嫌だから
誰かしゃぶってくれないかでも一切
俺には触れるな
万年樹木に宿る精霊が
○○○○○○○と
提唱したなら
流石の君も
カン違いだったと
土下座するのか
ありがたき幸せだと
御辞儀するのか
かの有名な
白眼のサミシガリヤも
科学で解けない
カタチをした虫も
時には
思いがけずに
誰かを愛す
大丈夫
触れられても怖くない
ガガガガガガガ
躊躇わない人を愛せたら
ニーチョの遺言より抜粋
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天国には行きたくない
国境はまだある
彼が歌い始めてから
何十年も
経ったっていうのに
これじゃ
浮かばれないさ
愛情が降り注ぐ
それを遮る屋根がある
人は皆
崩そうとしてもがく
キラキラと
太陽の欠片の中
身体中に浴びたくて
横顔が付いて回る
あんまり睨むなよ
死なない魚の目をした
お前と共に
サミシイ、の流行る
街を発つ
希望に目が眩む人々
当たり前になった
夢のような地獄
禁じられた歌声を再び
彼の元に
降り止まぬ愛情を
背に受けて
浮かぶ屋根がある
晴らせないなら
奪ってみたい
僕を代価じゃ
瓦一枚
剥ぎ取れないか
サミシイ、から
遠く遠く離れて
幾つもの国境で
幾つもの唄を歌うのは
いつも僕
忘れられない歌声を
歌を忘れたお前から
聞けはしない
握った拳
放てぬ苦しみを
一陣の風に変え
遮る屋根を
吹き飛ばしても
大切なもの一つ
失うだけで
太陽の欠片の中
身体中に浴びたって
お前の声は戻らない
天国には行きたくない
国境はまだある
彼が歌わなくなってから
何十年も
経ったっていうのに
でもな
旅人は帰る
サミシイ、も廃れた
街に一人
分かり切った
今を歌いに
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そこには何がある
私には視えない
確かなものがあるのか
うっすらと
存在している
非常にモヤモヤした
雰囲気に触れている
そうか
私にはさっぱり
何も感じられないが
最年少が更新される中
不安とスリルに挟まれて
それでも挑戦したい
そんな意欲も
おくびにも出さず
辞書を捨てて
間違えた意味を賭して
戦わないで
うずくまる
逃げてはいない
むしろ望むところ
そんなものか
どうなんだ
過ぎない今さえ
触れられぬ
私は何を掴めば良い
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読むのを止められても
思うのは止められない
一方を肯定して
一方を否定して
問い詰められた分
答は狭まる
僕が与えるだけ
君は失ってしまう
人ごみを
かき分けて
完成された作品には
評価は残ってなかった
無理から壊して
原石へ近付ける矛盾に
喜びや悲しみを込めて
伝わらない
日陰の声は
陽が落ちるのも知らず
まどろんで土の中へ
あと幾つ
残っているんだろうな
空白を埋める言葉は
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声が語る
海や風
陽の光や月の色
綺麗を売り物に
汚れる街で会いました
我儘に溢された
言葉を拾い
丸まる背中
馬鹿にするのは誰だ
鏡には映らない
偽りのない思いを胸に
手を添えて
貴女は歌う
貴女の声に
引き寄せられて
包まれて
内へ内へと
入り込む
その目を見ても
まだ気付かないの
自分が何を犯したか
信じる者の
迷いなき唄を聞き
疑う言葉は
在りはしない
語られる
気持ちの前で
呼吸して
綺麗だと感じる
一時を
貴女に教わりました
ありがとう
ごめんなさい
ありがとう
ありがとう
貴女にありがとう
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録音した
自分の声を聞いて
初めて受け容れられた
これ以上
逃げられなかったし
その必要も無かった
世界も誰も
何も隠していない
秘密は皆無
僕は必死に
逃げ回りながら
なぜ
逃げてるんだろうと
理由も忘れて
ひたすら何かに
追われるように
逃げていた
振り返って
誰かが居ても
誰も居なくても
どちらにせよ
事実を知るのが
怖かったから
振り返らなかった
逆に
後ろを見ずに走る
異なる怖さは
僕に渇きと
生きる望みを
与えてくれた
気がしただけ
十方が闇
遮るものがないのに
身動き一つ取れない
自分を放って
何処かに
行ける筈は無かった
無理だろう
認識してしまった
在り来たりな
自分に
飲み込まれて
溺れて苦悩しても
助からない
変えられない
与えられた存在を
覆しても
果てしなく広がる
壁のない部屋に
飲み込まれ
僕は
正体不明の
限界を悟った
これが僕なら
仕方ないな
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産まれてきたのは
いいけれど
どうにも上手く
頭が働かない
生きているのが
やっとで
他には大して
何もせずに
寝てしまう
あれもしたい
これもしたい
叶わずに
消えたいとか
死にたいとか
吐いては
眠る
浅瀬で悪夢に
うなされながら
生きているだけでは
物足りないと
生きていたいだけの
人から奪う
生きたい
を
幸せになる枠が
年々狭まって
人間が途絶えるのは
いつの日か
一転して
誰もが満たされて
人間じゃなくなるのは
いつの日だ
もう少し
先の未来へ
もう少し
先の未来へ
ばたつきながらも
サービス生存
関係ないさ
繋がってますが
やっぱり関係あるさ
なんだって!?
だから
残り者には
禍福も気にせず
笑っていてほしい
笑わせるのはアナタ
笑うのもアナタ
笑われて
僕は笑って
生きている
今日も
今を
生きるのさ
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あやすように
労るように
君を愛すよ
I LOVE YOU
使い古され
価値の下がった
薄汚れた
愛を買ったよ
好きだからじゃない
だけど魅かれた
何も見ようと
しない瞳に
批評されても
良くはないよ
失うものも
特にないけど
今じゃすっかり
君の虜
夢があるよ
君になりたい
夢を見たよ
君になれない
あやすように
労るように
君を愛すよ
I LOVE YOU