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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[380] 笑えない結末
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笑っていて
笑っていて
絶やさずに
笑っていて
叶わないなら
終わりを告げるから
失った後も
そう願ってた
絶やさずに
笑っていて

2005/11/01 (Tue)

[381] ごく普通の病
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生まれ持ったものなのか
ある日を境に発病したのか

人並み絶えない地下鉄で
誰もいないトンネルで

変わっているのは
たった一人か
大勢いる中で
誰を基準にしたのか

いままで生きてきた中で
人とは違う発言や
行動はあったのか

幾つの面を知った時点で
その相手の素性に
触れたことになるのか

ごく普通と呼ばれていた
今じゃもう特別な人
皆が認知しはじめた時には
もう手遅れだった

それまで誰も
気にも留めなかったのに
見つけた後に
貪るように捜し出した

好奇の眼差しで
誰を見る

赤ちゃんに戻れないなら
早く老人になりたい

普通なら今すぐ死ぬハズだ
でも生きていた

誰が決めた
誰が決めた

普通じゃなくなったのか
普通じゃなかったのか

病は普通から

2005/11/02 (Wed)

[382] 眼前に産声
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視点や切り口が
少し違うだけ

同じ世界を見ている
透かせば分かるのに

感覚や言の葉が
少し違うだけ

線を引いても
繋がっているから
ご一緒に
ハイどうぞ

隔てられない
独りにはなれない
それでも寂しい
泣きはしないが

だけど
生まれたんだろ
息の根を止めても
紛れもなく
生まれたんだろ

その偉大さに
歓喜と恐怖が
凄いスピードで
己の心の裏まで
落ちていくから

君に震えた
僕は出会えた

少し違っても
同じように
芽生えるものがある
疑うのなら
まずは
信じてみろ

産み出す力を

2005/11/04 (Fri)

[383] ゾウカノユリ
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狂っているかも
分からずに
泣けないから
ツクリモノの
花を買ったよ

水の中で
笑っている
現実の味が
薄くなったのは
君が居なくなる前
何時からだっけ

思い出は
未だ生温いが
萎れる前に
凍らせて
飾らずに
壊してしまおう

物静かな白だけじゃ
落ち着かないから
叫んでくれよ

君の手が欲しい
谷間にはない
ツクリモノの花
枯れないうちに
掴んでくれ

2005/11/04 (Fri)

[384] 酔いどれOSSAN
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オッサンオッサン

何しとんねん

オッサンオッサン

ええ年こいて

オッサンオッサン

地べた寝っ転がって

オッサンオッサン

朝も早よから

オッサンオッサン

昼も夜も関係なく

オッサンオッサン

何飲んどんねん

オッサンオッサン

それでええんか

オッサンオッサン



死ぬまで飲んだる



オッサンオッサン

何やねんソレ

オッサンオッサン

ええ加減にせえや

オッサンオッサン

強いんやら弱いんやら

オッサンオッサン

みんな横目で見て

オッサンオッサン

過ぎて行くだけ

オッサンオッサン

老いていくだけ

オッサンオッサン



世の中
ブサイクばっかや



オッサンオッサン

イケメンのつもりか

オッサンオッサン

ちょい悪ちゃうで

オッサンオッサン

一理あるけど

オッサンオッサン

お前が言うなや

オッサンオッサン



ある日突然
居らんくなった
家に帰ったんか
病気で死んだんか
どうしたんか知らんけど

オッサンを否定したら
俺が否定される気がして
見下すしか出来んかった

オッサン
どこ行ったんや
俺は相変わらず
ココに居るで

2005/11/04 (Fri)

[385] 旅人とハーモニカ
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一人じゃないと
語れない

でも
一人になると
話したい

聴いてほしい
唄があるから
歌うんだ

2005/11/05 (Sat)

[386] 眼鏡はココロの一部です
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眼鏡をかけて
はじめて
ボクが表現れる

キテマス
キテマス
眼鏡がキテマス
キテレツ
キテマス
リトマス試験紙

オシャレな
眼鏡男子や
眼鏡っ子が
急増中で
萌えな時代
燃えてますか
不燃物ですが

やすし師匠から
ヨン様まで
受け継がれる眼鏡
メガネメガネ
我愛眼鏡

世界で初めて
眼鏡をかけた人は
世田谷に住む
ポルトガル人
メガネスキ・スキーさん

ハイそうです
嘘です
ハイそうです
眼鏡は
オヤツに入りません

厚底眼鏡で見る
真実や如何に
以下に記しますと

コンタクトヨリメガネ
コンタクトヨリメガネ
コンタクトヨリメガネ
それが僕らの合い言葉

コンタクトデダテメガネ
コンタクトデダテメガネ
お前は眼鏡界のユダか
ユタ州出身か

眼鏡に目が無ェ
てやんでぇ
生粋の
江戸っ子も
もうかりまっか
ぼちぼち眼鏡や
食いだおれの
兄ちゃんも

ボクの一日は
眼鏡に始まり
眼鏡に終わる

2005/11/06 (Sun)

[387] シジマ
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何度も
何度も
何度も
何度も
何度も

何度やっても
物足りなくて
途中のまま
完成してしまう

オカリナを吹く
きみの直感と思惑は
折り重なって
離れては
互いの意見が
食い違う

ゴールしても
止まらない熱が
ぼくを変色した
頭の芯まで
到達させて
エネルギー切れの
爆発シーン

完結しない
優しさに甘えて
抜けられずに
今も
昔を
わざと落として
忘れていく
鳥の丸焼き

四畳半の静寂で
少し煩いジレンマを
裏側で一蹴したいが
触発されない
遊び半分の
イマジネーション

2005/11/07 (Mon)

[388] ハムスター
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光の中から金塊を
根こそぎ奪って
逃げられた
辺り一面
広がる闇に
闘争をバラ撒くのは誰
暗黒に目が慣れた頃
飛び散る貪欲の
脈絡の無さに
苦しむ事さえ
馬鹿らしくなる

小さな幸せに
気付かない
多くの不幸に
触れようともしない
ゆらゆら揺れる存在の
甘さや弱さから
逃げ出すように
自ら眼を閉じる

罪悪感と
やがて降る罰に
心から怯え
確認の取れない
望みにしがみつく
不安は速度を増し
矛盾が矛盾を呼び
8の字を描く
眠ったままでも
迷わぬように
目が覚めても
出られぬように

光も忘れてしまうのか
争いも願いも
夢も絶望も
表も裏も
解けなくなって
永遠と引き替えに
クルクル輪廻る
8の字を

疑問の湧かない日々から
暗転する内面と
膨張しすぎた
器のズレが
意識の残骸を振り絞り
目蓋を
どうにか抉じ開ける

一筋の闇の先
大切な夢を失って
僕を手に入れたのは誰
光が遮る
奪い返そうと
手を伸ばすが
あまりの熱さに
全身が溶けてしまう
魂も焼けて
爛れた想いは
また宙の底へ

絶えた望みより
与えてくれる
安らぎは無いのか
ハマってしまった
8の字から
未だにアレは
抜け出せない

2005/11/08 (Tue)

[389] ぬかに五寸釘
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敵は自分なのか
相手なのか
戦い続ける最中に
気付けたのは
この口は
嘘もつけるし
本音も言える事

当たり前を
当たり前にこなす
当たり前だろ
異常なのは
自分以外に
数多の意志がある事

文面では
どんな表情か
実際とは
ギャップはあるのか
思い思いに
交わり離れながら
自分が在って

次に何をすればいいか
神様の言う通りって
確かめた事があるのか
気持ちを
ゼロから始められず
積み重ねてきた
気持ちの悪さで
信じるモノに
触れられない

2005/11/09 (Wed)
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