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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[500] 凡人による快楽活人
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一ツ否定シたラ
残リノ九割ダっテ
大切ナノかガ
分カラなクナルノハ
僕ダケか
真実ガほシイノナラ
すベテヲ愛セト
虚ろナ駄作ヲ描ク
心こコニ在ラズナ
本心を表サナイママ
世界と世間ヲ
ヒラひラト
はバタク馬鹿バッカ
馬鹿にシタ僕モ馬鹿カ
真ッすグニ進行シテモ
真ッ赤ッかニ歪曲シテモ
ドノミチ悪い評価ナラ
僕を野放シニ塞ガナイデ
びックリサセルダケ
ひタスラ中身ノ
要ラなイ作品ヲ
産み出シ続ケル
イい加減ナ人間一人ガ
九割ノ模倣ヲ孕むカラ


逆様に伺う辺り
反省の色は無し

2006/01/29 (Sun)

[501] 虫擬き
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あなたは虫だ

と言ったら
信じられるか

あれは人間の大人で
それは人間の子供だ

あなたは虫だ

確かなリアルは
決め付けから始まる

あなたは虫だ

自分自身を
客観的に判断し
何者なのかを
決定するのは難しい

人の事なら
どうとでも言える
心配しつつも
非力な力を行使して
対象の形を
無意識にでも定着させる

あなたは虫だ

固定される事を嫌い
可能性が
途絶えるのを恐れ
不安定を装い
真実を虚ろにする

あなたは虫だ

と言われて
想造したものは
何か

あなたは虫か

本当に
そう思うのか
いつまでも
ありもしない
幻想に逃避して
自らの姿を脚色する

あなたは虫だ

何にでもなれるからと
何もかも無視をする虫
変化と不変を
否定し希望する

あなたは虫だ

潰されないか
食べられないか
眠れないが
異性を望むか

あなたは虫だ

飛散するカラス
良かった
僕は
まだ生きている

本当に良かったのか
生きているのは本当か

あなたは虫だ

あなたは虫だ

あなたは虫だ

あなたは



本当に虫か

2006/01/29 (Sun)

[502] 朝起きてトイレに行くまで
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のろのろと歩く僕
屋根を外せば
コーヒーを飲む
太陽は呑気だな
今だけは同じかな

朝には不可欠な
緩やかな風景は
静かに颯爽と過ぎ去る
雲に連れられて

ハトが寝呆けて
鳴き声を間違えた
それを聞いたカラスは
無意識に嘲笑う
スズメは相も変わらず
ヒステリックに叫んでる
朝の不協和音は
束の間の静寂をも壊す

空は何色でも
トイレに行かなきゃ
眠気に紛れて
憂欝が
じわじわと顔を出す

のろのろと歩く僕
時計の針と
競争する気なし
穏やかなのは今だけ

温もりから離れて
幸せはもう
肉眼では捕えられない
ピンボケ写真を
2、3枚残して
遥か遠くへ

2006/01/30 (Mon)

[503] ハートビートパート2
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君にこそ

相応しいものを

僕は肌身離さず

持っている


君のもので

僕は保たれ

生きているのは

果たしてどちらか

あるいは両方か


あっさりと色濃く

深い青に混じる赤は

とても速くて綺麗だ


叩く

響く

刻む

動く

叩く

響く

刻む

動く


確かなものは鼓動だけ

心の音

ハートビート

2006/01/30 (Mon)

[504] 高級スプーンクロニクル
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空から降るものが
飴玉だと痛いって
話したの何度目だっけ

空から降るものが
飴玉だと甘いって
誰が話してたんだっけ

今日も
一昨日を
昨日のように
物語る物語語る

害を害で駆除する
質も質も悪い
話を話す
僕が僕で僕は僕だ

繰り返すのが好きだ
曖昧さが好きだ
遊ぶのが好きだ
書くのが好きだ
読むのも好きだ
何もしないのは
好きじゃないが
何もしないと
書くのは好きだ
修正は嫌いじゃないな

変なタイトルばかり
内容は長いものばかり
影響を受けやすい
飲み込まれやすい
安い作品だ

呼べない名前を
呼んでほしいと
読んでくれる君に
読ませる歌を唄うと
何度書いたろう

キリがないから
いつまでも続けようか
何もしなくなるまで

無造作に
繋げるのが好きだ
最初と最後に
同じ事を言うのが好きだ
だから

空から降るものが
飴玉だと嘘言って
まとまらない話を
終わらせて始める
中途半端な僕が
これからも続くだけ

年代なんて関係ない
適当で始末に追えない
整理整頓しない言い訳だ
以下も以上も
無意味に
さんハイッ

空から降るものが
飴玉だと痛いって
話したの何度目だっけ

2006/01/31 (Tue)

[505] 可哀想な人
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寄生虫を飼っている
頭の中に数百匹
正確な数は知らないが
性格は分かってるつもり
三食昼寝付きの狭い宿屋を
与えてやる代わり
俺に情報を寄越せ

世界はどうなっている
寄生虫が触手を伸ばし
空高くアンテナを張る
基本的に無個性な彼等は
外を真似る事に長けている

透明な身体が
次々と色付き始める
やがて俺の頭は
虹のように黒くなる

可哀想な的を射る
可哀想な鳩に刺さる
可哀想な人に変わる

人面世界のモデルは俺だ
模倣していただけの筈が
ただただ無料で
犯していた結果に

食べてしまったものは
消化し切れず
現実に嘔吐し
表に流出する
有害な主張を撒き散らす
街全体が俺に孵る

一市民から
侵略者として寄生中
被害妄想で被害拡大
ノンフィクションなのが
やるせなく痛い

可哀想な人が居る

2006/01/31 (Tue)

[506] 空と二人
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何日も続く雨
この街には
お似合いの
灰色が深々と覆う

私は特異なんだと
得意気に話す
笑顔の下の両手には
何も握られてはいない

幸せを掴めば
離すまでは
予定していた敗北も
深く刻まれた過去も
全部全部消されて
白紙に戻るから

私は良いの
不幸なままで好いの
晴れない心に
光は要らないの
空っぽじゃなきゃ
受け容れた後すぐに
吐き出せないからね

曇り空の意味を
彼女は知らないと
笑う僕の
両手にも何もない

何日も続く雨
この二人に
お似合いの
灰色が深々と覆う

暗雲垂れ籠める
蚊帳の外には
今日も青が
広がっているのに

2006/02/01 (Wed)

[507] s+mush up VS 水+α
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当たり障りのない
感情ばかりが
横行する
僕の平和な世の中

結局
今日もまた
満足する事なく
眠れない夜を歩いている

もし僕が
本当は
救ってほしいって
泣きじゃくったら
たった一つを思って
好きだと言えるのか

水に

眠れない夜を歩いて
本当は救ってほしいって
泣いてみたら
少し心が洗われた

あれこれ考えて
もしも
君の心が動いたなら
その時点で
少し心が

がっがっがっがっがっ

書いたシーンを消し
消しては書いての
繰り返し
僕の質問


君に伝えたい
たった一つの
在り来たりな気持ち
君の胸に何か
残してくれるのか

物足りない部分は
自らの想像で
生唾を飲みながら
自らの想像で
生唾をゴクリと

水に入りたい
水に入りたい
水に入りたい
入りたい水に

書いた
水に入りたいを消し
消しては書いての
繰り返し
水に入りたい僕には
出口が見えてこない

届かない声
波紋も立てず
密かに
密かに
息をしているのは誰

結局
今日もまた
満足する事なく
眠れない夜を歩いている

救いを求めて

眠い眠い眠い

何度も伝えたい
水に入りたい
眠れない夜に
水に入りたい
水に
見ずに
何も見ずに水に

たった一つの
在り来たりな気持ち
何を
残してくれるのか

水は滴り
僕は隔たり
当たり障りのない
感情ばかり残して
在り来たりに終わり

りっりっりっりっりっ

水に入り
終わりたい

2006/02/02 (Thu)

[508] もう春だしね
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動物が気付くのは

感受性が強いせいか
気付く人間達は

感受性が強い気がする

動物だった頃の
名残なのか
人間だった頃より
変化したせいか

季節の変わり目だ
季節の変わり目は
嫌な夢を沢山見る
嫌な気分になる
なんでかな
なんでかな
夢から覚めて気付く
そうだ
季節の変わり目だからだ

彼女は言った
春には変な人が多いと
広い意味で
深い意味で
鈍感な僕には
伝わらなかったが
ふとTVを観ると
また幼児達が
殺されたと伝えてた

チャンネル替えたら
自殺について討論してた
彼女が言うには
もう春だしねなんて
まだ冬なのにね
もう春だ
死ねなんて

コートを脱いだら
裸に靴下の男が呟いた
俺なんかまだ
可愛いもんだろって
親父もムスコだって
可愛さの欠片も
ありゃしないぞ
春の可愛さは
春に流れる歌ぐらいで
桜の花の色にさえ
嫌悪感を覚えてしまった
まだ冬なのにね
もう春だしねなんて

もう春だ
死ねじゃないよな
サヨナラを告げる
春の君の気は確かか
心配する僕の異常

以上

2006/02/02 (Thu)

[509] カビの生えた唄
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校庭の隅っこ
置き去りになっている
レンガの下
ムカデやダンゴムシや
名前も知らない虫達に
入り交じって
唄を聴いている

石を投げられても
罵声を浴びても
倒れなかった
不幸の象徴を
主人公にした唄

飛ぶように売れて
皆に支持されている
物語の中じゃ
あんなに嫌っていたのに
見方次第で
味方になるのか

一つの出会いが
孤独の象徴を
誇り高き騎士に変える
そんな出会いがあればな
望んでばかりいる

誰かレンガを退けてくれ
助けを求める
気分はお姫様
じめじめした地面にも
苛立つ現状を
忘れるように
唄を聴いている
ハナウタまで出る始末
ご機嫌だぜ
躁BAD

たった五票の
正しさにも負けて
逃げ込んだ先は
社会の隅っこ
誰も気付かない
レンガの下
潜って実感したのは
ここも結構
リアルだったって事
精巧に創造られた世界に
抜け出す隙間は
どうやら無いらしい

裏切る友達さえ居ない
自らを守ってばかりで
走る先を見失った
細くなる足が
動かなくなる前に
目的をくれないか

レンガを退けたら
虫達は一目散に逃げた
僕は残るから
準備は万端だ
後は待つだけ
心優しい貴方を

唯一の希望は
痛みだけを残して
激しい曲に乗って
走り去ってしまった
苦しみだけが
生きている証拠だなんて
あんまりだ
黙りだ
だけど

何もないより
マシなのかと
疑いながら
信じている
繰り返される人生の中
何もなかったように
リピートされる
唄を聴きながら
やっぱりハナウタ
思わず笑った
涙も出ないから

地球の隅っこ
置き去りになってる
レンガの下
陽の目を見るのは
今日だと良いな
気長に眠り姫

んんっんー
んんっんー
唄を聴いている
ハナウタまで出る始末
ご機嫌だぜ
躁BAD

2006/02/03 (Fri)
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