詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
列を作れない
乱れるパーティ
昏いお騒がせ
ちゃんと
電気走ってるの
道がない
無闇やたらと
暴れているよ
たまに静か
怖いんだ
思慮のない
しまりのない闇
へらへらと笑ってる
時に悲しく
途切れ途切れ
不作法だ
混沌として
お茶も出ない
落ち着きがない室内
壁の向こう側
広がる別世界
噂の残り70%
ノックしても
開くドアがない
思い切り殴っても
割れる窓がない
締め付けられるような
重く伸し掛かるような
胸の苦しみに似てる
頭の中
限界地点で
頭抱えてる
妄りに更ける
皺が増えて老けろ
辿り着くかな
壁の向こう側
執着だけじゃな
幻の残り73%
使ってるって
さっきから
息子の世話ばかり
時間だけじゃ
さっぱり解決しない
苦し紛れに
頭掻いて
広がる別世界
噂の残り100%
本当に詰まってんの
スカスカな新世界
空きが残り70%
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屋根やビルが息を潜めて
伸ばす影と
防げなかった光が
考えなしに
散らかっている
そのどちらを
歩くかも選ばず
前に前に進む人間
僕は
どうしてしまったんだ
元からか
元からなら仕方ない
光も闇も関係ない
前に前に進む
僕は
どうかしてしまったんだ
元からじゃない
と思いたい
原因があれば楽になれるの
結果に苦しめられるばかり
落とされた影を踏んでも
涼しいと感じるだけで
怖いとは思わなかった
学校や会社で
毎日学んでいても
気が付かないこと
沢山あるから
夢の中で笑ったことも
もう覚えていない
分け隔てなく
分断されるまで
誰も彼も関係ない
前に前に進む
僕は
どうしてしまったんだ
自壊に続く
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ぽつぽつぽつぽつ
投げられて落ちるもの
君は知らない
僕も知らない
受け止めるのは
たったひとり
広がる波紋あちこちに
その先の人に伝わって
消えたらまた別の波紋
投げたのは誰
どうして落とす
寝静まる海
眠れずに過ごす
ぽつぽつぽつぽつ
壊されて残るもの
君は知らない
僕も知らない
受け止めるのは
いつもひとり
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本当の事を話します
花を植えたのは僕です
すると
出来すぎた嘘のように
君から話かけられて
楽しかった
楽しかったな
くだらなくて楽しくて
いい思い出ばかり
いつの頃からか
話をしたくなくなった
本音しか
言えなくなったから
欲しかったのは幸せで
花じゃないって
君が言うから
それから二度と
会わなくなった
一度も会っていなかった
本当の事を話します
花を捨てたのも僕です
嘘でもいいから
もっと話をしたかった
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モロ出すな!
それだけがルール
まわしを使え
お尻を鍛え
モロだすな!
それだけがルール
お腹を出して
地に足つけて
モロだすな!
それだけがルール
示せ存在
ガンガン太れ
モロだすな!
それだけがルール
ためらわず食う
明日への肉
〜途中省略〜
モロだすな!
それだけがルール
モロだすな!
それだけがルール
それだけがルール
それだけがルール
それ以外は
言ってみたら自由
ならば
ハイハイハイ
相手のパイ叩け
それが力士
ハイハイハイ
自分のパイ叩け
それが力士
ハイハイハイ
土俵でパイ叩け
それが力士
ハイハイハイ
寄りかからずにパイ叩け
DOSUKOI!
ハイハイハイ
観客の前でパイ叩け
それが力士
ハイハイハイ
国技館でパイ叩け
それが力士
パイパイパイ
あきらめずにパイ叩け
それが力士
タオパイパイ
押して出すまでパイ叩け
DOSUKOI!
BUSUKOI!
※この替え歌は
フィクションです。
実在の力士、
ミスチル等は
一切関係ありません。
そしてファンの方、
ゴメンナサイm(__)m
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カチリと鳴回すと
崩れる炎
空へと
ゆらめくるめく思い
火力増し
強くなるだけ
息苦しいよ
夢こそ愛で
愛こそ夢か
捨てたくないもの
沢山あるけど
捨てられないもの
一つだけ
後向きにもなる熱さ
気持ちだけは
上昇しなくちゃ
風に舞い
昇れ天まで
宙の果てまで
怪しい動きをする
暗い雲共
四方八方から
攻めてきた
キめられて
ガンジガラメ
大事な時に限って
身動き一つ取れない
されど
熱く燃える
炎揺れる
心脈打ち
突き動かせ奔能
焦燥と衝動の狭間で
想いのすべて
烈火の如く
楔断ち切り
バラバラの四肢奮迅
叫びを殺し
虎私眈眈と狙え
その首根
その心芯
間隙縫うように這い
一途に負けずに
一直線に飛び掛かれ
食べたいな
それだけ
本心は別に
切り取って
家に帰って
組み立てようか
残った紙屑
空いた穴から
見える残像
楽しみながら予測して
憎いねベイベ
嵌ってもいいですか
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部屋一面に広がる
水色の砂
床もテーブルも
埋もれてもう見えない
お気に入りだった
ポスターも
頭の方しか見えなくて
天井が目の前にある
時計は真横に
座ろうにも座れず
寝転がるしかない
寝るにも飽きた
お腹も空いた
大声で叫べば
誰か助けに
来てくれるだろうか
外側からなら
開けられる
鍵が掛かっているけれど
開けた瞬間
外に砂崩(ナダレ)る
親か友達か
はたまた救助に来た人か
飲み込まれてしまわないか
心配するのか
してないか
砂に飲まれて
死ぬかもしれない
死なないか
少し
少しずつ
砂のかさが増している
このまま僕は
埋もれて死ぬのか
いやそれはない
保障はないのに
そう思った
心は幻
それでも
砂に触れられる
今だって
砂に触れている
水色の砂
片手ですくう
触ると
さらさらしていて
冷たくて
気持ちがいい
こんな状況なのに
何を考えているんだろう
天井に鼻がつきそうだ
急に恐ろしくなって
思わず
起き上がろうとして
鈍い音が
狭くなった部屋に響く
こんな状況なのに
何をやっているんだろう
このまま僕は
埋もれて死ぬのか
いやそれはない
保障はないのに
保障はないのに
心は幻
夢偽りならいいが
水色の部屋
それでも
砂に触れられる
今だって
砂に埋もれてる
水色の部屋
大声で叫べば
誰か
助けてくれるだろうか
外側からなら
開けられる
鍵が掛かっているけれど
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何度観ても面白いなら
最初からもう観るな
飽きることにも
慣れたんだろう
何も感じていないのに
思い込みが激しくなった
だったら早く引き返せ
新作を全て元の位置へ
店員にありがとうと
言われる前に店を去れ
奴等もただの人間だ
薬なんかじゃないから
忘れる頃まで飽きている
来た道を帰りつつ
悔しい思いが広がって
借りた時より満たされる
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水色の砂に
飲み込まれ
部屋の内側が
姿を消した頃
水色の砂に
飲み込まれ
部屋の内側で
姿を消せない僕
窒息寸前
醜く暴れようとして
一つも動けなかった
そして
今に至る
消化はされない
何であれ
部屋を出るまで
姿は残る
ドアを開けたら
どこまではばたく
一家揃って砂まみれ
軽薄な意識だな
水色の砂の中で
そんな事を考えた
携帯電話みたいに
使っただけ減るのなら
僕はどこで自分を
消費していたんだろう
だって今まさに
消えようとしている
この瞬間は幻か
心はやはり
ここになく
緩やかに心臓が動くのみ
水色の砂
水色の砂
僕の頭から流れだした
水色の砂
水色の砂
部屋の中を埋め尽くした
水色の砂
水色の砂
部屋の外は静かな夜です
水色の砂
水色の砂
ちっぽけな
僕の頭じゃ収まりきらず
けれども
部屋の外には出ない
ちっぽけな
僕の世界は
広がり薄まり
味のしない
虚ろな無意識
水色の砂が
僕の心か
何を今更
意識は途絶え
水色の砂が
消えた部屋
彼一人だけ残される