詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
色んな花が
咲いたから
順番をつけて
楽しみました
奥行のない
中心から
愛を外して
囁きました
天の邪鬼を
逆さまにして
勝った気になり
笑いました
救世主や
独裁者の
首を挿げ替え
遊びました
こんな僕でも
あんな君より
面白可笑しく
生きていけるんだ
ふふふふふ
好い感じ
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
生まれる前より
死んだ後より
生きている今は
何なんだ
君の中で
存在する僕は
一部で全部で
瞬く間に
何もかもが
変貌を遂げる
繰り返すのか
一回きりなのか
言葉にならない
言葉でしかない
何が言いたいのか
さっぱりだ
君が降りない日
僕は
外見のない中身を
どうにかして
作ろうとして
無我夢中になって
足を描いて
目を点けて
失敗してしまう
何なんだ
何が何だか
さっぱりだ
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
殴って奪って
手に入れた
十字架持って
面白半分
祈ってみたり
願いの一つぐらい
叶えてくれるか
左胸の神様は
俺を生かすだけで
何も
答えてくれはしない
調和の取れない世界で
犠牲になる人達を
救おうと
払ったお金で
平和になるのなら
心の貧しさを
取り払うのに
幾らかかりますか
衣食住に
困りはしない
贅沢な悩みを
抱えている俺が
唾吐いて
意気がって
生きている今
3秒に一人
どこかで子供が
死んでいる
十字架握り締め
祈る人を
偽善者と罵る
自分自身は
人間ですらないよ
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
真似をしなくてもいい
真似をしなくてもいい
心に言い聞かせても
共感してしまい
その気にさせられる
いつの間にか
いつものページ
捲っては追っている
君の後ろ姿を
七回転んで
起き上がるのを
やめてしまった
それでもいい
空が青いなら
灰色なら
もうどうでもいい
雨が降ってきても
そのまま
横になっていよう
僕のうたに
宿るものは
書き終えてしまえば
大体消えてしまう
後から見ても
何が何だか
さっぱりで
自分で書いたかさえ
覚えていない
君から生まれた
感情なら
何だって
大切にするのに
自分の事となると
どうして
何もかも
どうでもよくなって
放ってしまうんだろ
時折
あの日々を
思い出しては
振り返り君を探す
それから決まって
霞んで見えなくなる
思いを乱暴に
書き殴る
いつ忘れてしまっても
いいように
君の後ろ姿に
追い付いても
もう何も
思わなくなっていても
転んで出来た傷が
綺麗に消えて
何事もなく
起き上がったとしても
僕のうたの中に
君の面影は
いつまでも
消えずに残る
それで十分
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
恋人も
親も兄弟も
会社も国も
世界も未来も
都合良く動く
理想郷に住みたいな
夢はいつでも
自己中なものばかり
叶わないと知りつつ
逃げる為に思い出してる
僕なんか
いきなりドブに
捨てられても
文句も言えないね
やられたら怒る癖に
そんな事を言う
散々
避けて回って
うつむいたまま
終わるなんて
フィクションだろ
土壇場になって
大逆転の一発
もっと期待しろよ
自分自身に
夢も希望もない
ポケットから
出てきたのは
諦めない意志のクズ
ぐしゃぐしゃになっても
まだやれる
その勢いが大切なんだ
言葉を並べ終えたら
そろそろ出発しようか
次の場面へ
君の出番まで
あと少しだ
僕も行くよ
終わりの次の
始まりの場所へ
再び出発だ
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
宇宙に秩序があるのなら
人間の基準は誰だ
僕の聞いてる正義は
お金にならないんだけど
飼ってる悪魔に
エサを与えすぎたら
いつか身を滅ぼすよ
弱い方が食べられる
見えてない奴が的になる
考えなきゃ騙される
君の信じた優しさは
本当に本物か
ネギを背負って
やって来た幸せには
気をつけろ
隣人の大半は悪人だし
自分自身を
よく見てごらん
ヤギもヒツジも心の中に
暴く技を学べ
戦う術を知れ
生き残りたいなら
シミなった汚れが
取れなくても
この手で出来る事がある
僕にだって何か
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
想像しよう
最高が限界なら
ネジでも外して
サイコになろうよ
現実以上の
幻を凝視
無意味で無力
泣きたくなったなら
消え入りそうな声で
毒を吐け
バラードを叫べ
パレードに変えろ
ゲロゲログワァッ!!
イカれた頭で
気持ち良くなれ
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
夢を見た
とても苦しい
とても苦しい
夢を見た
水色の猫
君の好きな色で
君の好きな動物
頭を撫でて貰いたくて
その足に擦り寄った
すると君は
何かの虫になって
飛んで行き
すぐに見えなくなった
水色の猫は
呆然となって
君の消えた
空を見ていた
真っ白な空を
夢の中でしか
ありえない景色も
上手に操作出来ずに
僕は一人
翻弄されて
楽しみを逃す
君と二人で
あんな事や
こんな事をしたい
夢の中
白い空の下で
真っ黒な荒野
照りつける太陽
水色の猫は
その身を焦がしながら
懸命に走る
君を追い掛けて
ひたすら走った
見つからないまま
目を覚ます
感じた喪失感
最初から何も
手にしていなかったのに
水色でも
猫でもない僕は
君を思い出し
苦しくなる
夢から覚めても
詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
カッコ良ければ、なぁ
勉強出来たら、なぁ
スポーツ出来たら、なぁ
お世辞言えたら、なぁ
お金持ちなら、なぁ
あの時ああすれば、なぁ
やらなきゃ良かった、なぁ
もっと上手けりゃ、なぁ
僕じゃなければ、なぁ
なぁ、なぁ、なぁ、
なぁ、なぁ、なぁ、
なぁ、で終わる
無理矢理
引き抜いたコード
ぐるぐる巻き付けて
ガンジガラメになる
頭ん中
飛び跳ねる此の唄
誰にも聞こえはしない
伝える術も思い付かず
電池の残りも
すり減り尽きる
君にサヨナラも言えず
僕は
終わってしまうのか、なぁ
長いようで
短い人生だった、なぁ
なぁ、なぁ、なぁ
なぁ、で終わる
なぁ、なぁ、なぁ
なぁ、で終わるな
なぁ、なぁ、なぁ、
なぁ、なぁ、なぁ、
なぁ、なぁ、なぁ、
なぁ、なぁ、なぁ、