詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
最小限の
大好きなモノに
囲まれてなら
生きていたい、ね。
苦しみを楽しむ。
多少は
Mっ気が無いと
辛い、だけが残る。
膝を
くすぐられる、よな
感覚ののち
曇る目の前。
それから、
それからは
よく覚えてない、や。
忘れるのに
覚えるのに、
努力とかイラナイ。
ただ
選べない、の。
運命に従う、とか
逆らってみる、とか
何?って感じで
理解は不要、だと
思ってるから。
殻を破って
短く生きる。
空を、海を、見て
耳を
つんざくよな声で
叫ぶ。
君にはなれない、よ。
ほとんど、何も
知らなくてもいい。
いくつかだけ
揃っていれば
切れるまで足りる、かな。
うん、
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頑張れ
頑張れ
頑張れなかった
頑張るな
頑張るな
頑張らなかった
自信を確信に変える
実績を簡単に
手に入れる方法さえ
探さなかったよ実際
頑張れよりも
頑張るなよりも
何もしない前に
活きてみろ
俺
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ちょっと聞いてよ
そこのアンタ
最近、あの娘が
変わったんだ
いつも一人寂しく
ハナウタ歌う子だった
なのに、
こないだ男と
歩いてたんだ
なんかチャラチャラ
チャラ男だった
ぶっちゃけ彼女にゃ
似合ってないんさ
なのに、
あの娘ったら笑ってた
笑顔のトコなんか
はじめて見た
世の中から
そっぽ向いて
いつもジメジメ
陰気な顔して
真っ暗闇で
息を殺してた
なのにっ
ミテハイケナイモノヲ
ミタヨウナ
寂しくなっちゃった
望みを一つ失って
塞がっていた傷口が
また開いたような
孤独だった、あの娘が
幸せになったって
云うのに
僕は何を考えてんだ
なんでこんなに
気持ちが沈むの
嫌になっちゃう
もう、消えたいよ
あぁあっ
お願いだ
もう一度
あの歌を聞かせてよ
暗くて悲痛で
寂しくて
辛くて苦痛で
救われない
あの歌を聞かせてよ
どうにもならずに
無力を感じてた
空虚を感じてた
冷たくなって
聞くに耐えられなかった
それでも聞いていた
最後まで聞いていた
君は僕の支えだった
君だけが僕の
なのにっ
突然、歌が明るくなった
幸せそうに笑う
君を見ずに
僕は誰に
笑い返せばいいのかな
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ダメだ今日もか
険悪なムード
ピリピリ張り詰める
空気が重い
居心地が悪い
誰かなんとかしてくれよ
そこの先生!
店長!社長サン!
誰でもいいから
教えてくれないか
一人一人が
『皆』になった時
皆が皆
仲良く楽しめる方法を
表面だけは
仮面で笑い繕い
水面下じゃ
足をバタバタ
互いを牽制
ストレスばかりが
蓄まるばかり
笑顔がひきつる
陰口叩くなよ
仲間を作るなら
敵を作るな
アイツも入れてやれよ
それは無理なのか
言ってるうちに
もう仲間割れか
あぁぁあぁあぁあぁあああぁあぁぁあぁあっっ!!!
もう沢山だ
やってられねぇ
お前等とは
金輪際関わらねぇから
近寄るな
ほら
また出たよ
得意の逃避行
悪い癖だと
気付いてるんだろ
打破出来ないからって
諦めるのが
ラクだって言うなら
独りをもっと楽しめよ
孤独ごっこは
もう飽きただろ
ホントは
誰よりも
皆と一緒に居たいクセに
あぁあああぁあぁぁああぁぁあぁあああぁっっ!!!
叫ぶなら
歌えよ
歌いながら
叫べばいいだろ
想いを吐き出せよ
胸の根本から
込み上げる気持ちを
叫んじゃえよ!
歌っちゃえよ!
叫べ!!歌え!!
今だ!!今だっ!!
イマ伝えるんだ!!
俺は皆と
一つになりたいんだっ!!
ワガママなのか!?
ならフタをするのか!!
無理だ!!
皆はどうなんだ!?
君はどうなんだ!?
俺は君と
皆と仲良くしたいんだ!!
スピーカーを
通してなら
歌えるのに
叫べるのに
なんで俺は
一人こうして
ヘッドホンで
心を鬱ぐんだ?
何も聞こえない
フリをするんだ?
漏れてくる声は
誰かにも伝わらず
五月蝿いに
掻き消される
あぁ
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経験値が少なかった
あの頃だから
味わえた気持ち
全身ドクドク脈打って
触れた唇の感覚だけが
僕を此処に留めてた
旅に出て
君に出会って
それからは早かった
何もかも経験して今
二人一緒に歩いてる
欲しいモノ
手に入れた後に残るのは
空っぽの宝箱
君が僕を見て笑うから
目を背けた
あの頃と違う感覚
後ろめたい気持ち
『初めて』を幾つ
カラにしたっけ
何度も繰り返される行為に
慣れてしまったのは
いつからだろう
旅に出て
君に出会って
それからは早かった
沢山の思い出
経験値を増やして今
二人一緒に歩いてる
これからもずっと
そう誓ったのに
カラになった気持ち
君を想えないのは
何故だろう
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一つ分かったのは
あの唄を聴いても
僕は
僕のままだって事
だから歌った
伝えたくても
くだらないかもしれない
だけども
このまま此処で
座っていても
ウズウズして
落ち着かないから
僕は
僕のまま
唄を歌おうって
思ったんだ
それだけなんだ
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深夜1時すぎに
ゴミを漁る子猫は
ハローハローと
陽気に歌えるのか
望みを絶つ前に
救われないから
叫ぶんだ
助けて
二階から顔を出した
お婆ちゃんが
とぼけたように
笑ってる
コンニチワって
助けて
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独りぼっちが
嫌だから
黒に包まり
闇から逃げた
姿を隠したのに
自分を消せなくて
余計に苦しくなる
生きていると
ゼロにはなれないの
光から遠退いて
否定ばかり
上手くなる
影へ影へ
進めば進むほど
自分だけになって
怖くて怖くて
より暗い深い
奥底へと
入り込むんだ
黒に怯えて
黒に頼って
黒に覆われ
黒に染まり
差し出された
救いの手を
払いのけた
「ヤメロ!
剥ガサナイデクレ!
僕マデ
持ッテイカナイデ!!」
黒に慣れてしまい
黒を手放せなくなった
今
光を浴びたら
器は中身を失い
発狂して暴走してしまう
「ダカラ
オ願イ
助ケテクレルナラ
黒ゴト抱キ締メテ」
星や陽は
内側から輝き
闇を照らす
光を放つのに
どうして僕は
陰る一方なんだろう
黒に飲み込まれる
自分が居なくなる
駄目だ
助けて
消えたくないよ
「ソレナラ
手ヲ伸バセ!
僕ノ手ヲ掴メ!!」
苦しいのなら
離さないで
自分自身を
助けてくれるのは
黒じゃない
君自身だ
「ホラ
僕モ輝イテル」
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浅い眠りから目覚め
坂を登るまでに
考えるのは
夢のない事ばかり
この先に辿り着いても
ロクでもない事ばかりか
望まなくても進む
エスカレーターな生
誰のせい
自分のせいか
夢がないから
見てしまう夢を
飽きずに降りるまで
生きてしまう僕を
止められないから
今日があるが
明日はあるの
一日が終わり
眠るまでは長く
朝起きて
思い返すと早く
浅い夢の跡巡り
また坂を登ってる
その先に
夢がなくても
何があっても
僕は
あるがまま
生きて逝くしか