詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
僕は料理を作る
君は人を殺す
僕は研がれる
君は傷付けられる
僕は錆びる
君は折れる
どの未知
同じ結果なら
生まれ変わったら僕は
君を磨く意志になりたい
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三十分は短い
一時間半は長い
六時間は短い
十三時間は長い
一日は短い
一週間は短い
二週間は長い
一ヵ月は短い
一年は短い
三年は長い
二十三年は短い
六十年は短い
百年は長い
二千年は長い
一万年は長い
一億年は長い
一光年とかどうよ
十七文字は短い
五百七十五文字は長い
スプーンの詩は大体長い
千文字越えて失敗したり
読むのは短いのが好き
でも長いのも好き
あなたの今は長いですか
それとも短いですか
スプーンは
長いような気がします
終わると早く感じます
時の流れに翻弄されて
気付けば超長駄文に
時間は悪くないってば
はいゴメンくさい
失敬しました
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不幸せな方にばかり
目が行くのは
自分が幸せだからか
幸せな方にばかり
目が行くのは
自分が不幸せだからか
基準や価値を
決めるのは自分
自分は何処に居て
何処に行けばいいのか
決めるのは自分
でも自分が自分だと
決めたのは自分か
自分じゃないのか
自分が行くしかないのか
自分で行くしか
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白濁に濡れる
君の顔を見て
望みを失う
人間は臭い
生きている間中ずっと
吐き気のする
匂いを嗅いで
過ごすには
何かで紛らわさなければ
じゃないと
萎えたままで終わる
瞬間の為に
身を滅ぼすのは
簡単だから
すぐに傾けた
泣いている君の
首を絞める
何をされても
緩める事無く
首を絞める
歪んでいる
誰だって真直ぐじゃない
本気で
誰かを愛したかったから
愚かな行為に
及んでしまった
僕を真正面から
愛してくれたのは
君だけだったのに
オカズにして
消化してしまった
夏の雨が降り注ぐ
君を
抱き締めていた
暖かさが奪われた今も
ずっと
いつまでも
ずっと
いつまでもは
ずっとは続かないと
知っているのに
僕は
抱き締めていた
愛した行為を
確かめるように
溺れても最後は
萎えて終わるんだ
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なんせ
旧式オンボロサイレン
だから
どれだけ警告したって
微か過ぎて
彼の耳まで
届きはしないんさ
『駄目ダ。ヤメロッテ!
彼女ニャ手ヲ出スナ!』
いままでに無かった
ひょんなトコから
産まれた
浮ついた気持ち
彼は
誰にも止めらない
頭冷やさず
彼女にお熱
あっぷあっぷ
ヒートアップ
登って調子こいて
テンション高々で
ぶっ千切って理性
隣で涙ぐむ君
のち
途方に暮れる夜
今回ばかりは
お手上げだ
好きな人より
誰かを好きになる人を
制御するにゃあ
この代物
チト古すぎて
使い物にならんぜぃ
仮に彼に
まともな部分が
少しでも
残っていたらば
耳を塞けば
聞こえたハズだ
『駄目ダ。ヤメロッテ!
彼女ニャ手ヲ出スナ!』
彼女の前で
尻尾フリフリ
腰をフリフリ
アホ過ぎな無謀さは
彼の
隣の君を
突き落とす日が来ると
いうリスク背負うと
そんな
バカさ加減にも
気付けないのは
胸の高鳴りが
警報だと気付けなくて
ハートが上手く
機能しないのだって
仕方がないのかよ
どうなんだ
『駄目ダ。ヤメロッテ!
彼女ニャ手ヲ出スナ!』
届かない
何を言っても
今の彼は
止められない
一途な不純一直線
彼女まで
届いたなら
もう戻らない
振り向けない
今ある幸せ過去になり
新たな幸せ手にした時
彼は心から良かったと
思えるかい
その時
隣の君は
裏切られたと
切なくなるかい
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何処にも
ぶつけられねぇ
吐き捨てたい気持ち
グッと飲み込む
黙殺された欲求が
体中をのたうち蓄まる
内側の世界を
壊す以外
僕に手立ては無いんだ
不毛な日々
繰り返し沸き上がるのは
ただヤりたいという衝動
誰でもいい
愛されなくてもいい
自分しか考えられない
身勝手な行為
此の感情の捌け口に
なってくれないか
とても小さな生き物
少しでも大きくなろうと
成長しようとしてみせる
殻を脱ぎ捨てる時に
感じる虚しさは
何よりも僕を
孤独にするけど
仰向けになったダンゴムシ
同じ動きを繰り返す
まるで誰かのよう
強い風が吹くまで
じっと待ってられない
無意味なようでも
望みを絶てない
鍵を失くした
手錠を外そうと
必死に藻掻く
救ってくれ!
救ってくれ!
即席の神頼みより
君の想い一つ
手を伸ばしたのは
自分自身を
掴む為だと信じろ
性衝動を越えてゆけ
その先にあるものを
確かめる為に
己の力で這い上がれ!
誰の所為でもない
君に課せられた苦難
どん底から
飛び降りる前に
思い出して
生きているから
君は居る
ひどく痛む心
騙し騙し切り替えてでも
幸せになってやれ!!
僕には無理だ
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ペンペンペン
ボールペン
知らないうちに
ハイ紛失
どこへ行ったの
ボールペン
仕方が無いので
借りました
ハイ紛失
どうしてくれる
信頼関係
ペンペンペン
ボールペン
隠れるの上手いよぅ
上手すぎるよぅ
ボールペン出てこいよぅ
このかくれんぼ大臣がっ
誉めても出てこないよぅ
と思ったら
ズボンから出てきたよぅ
でも全然書けないよぅ
インク出てこいよぅ
ズボンと一緒に
洗ったくらいで
出なくなるなよぅ
ヤワいよぅ
ヤワヤワだよぅ
ひととよぅ
漢字で書けないよぅ
ペンペンペン
ボールペン
これで一体何本目
一本数百円と
まぁ微妙なお値段
だからついつい
失くしちゃう
たかがボールペン
されどボールペン
消える魔ボールペン
新しいの買ったら
出てきたよ
なんか悔しいですよね
掛布さん
うん非常にまぁ
ハイ似てない
ペンペンペン
ボールペン
必要とする時に
いつも君は居ない
大切にしない
僕が悪いんだけど
ゴメン
これからは
もっと大事に扱うから
答えておくれ
今すぐ君が欲しいんだ
ねぇお願い
って
返事するかよ!
ペンペンペン
ボールペン
知らないうちに
ハイ紛失
御粗末さまでした