詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
風を切って歩いたら
すれ違った人を傷付けた
皆に問い詰められて
居るに居られなくなって
その場から立ち去った
悪いことなんて
何もしてないのに
僕の話を聞いて
笑った人とだけ話をしよう
それなら何も壊れないよね
旅先で多くの人と
話をして仲良くなったよ
ケンカもしたけど
それで分かったのは
どこに行ったって
僕の話を聞いて
嫌な気分になる人が
居るってこと
僕は人を傷付けた
なのに悪くなかったって
そんな訳ないのに
反省を忘れていたら
それは後悔となって
もう戻れない場所から
押し寄せてくるよ
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君さえ居ればいい
間違ったやり方で
君を傷付け続けて
なんでも欲しがり
全てを奪おうと
考えなしに
君を否定し続けて
僕の心に
閉じ込めようと
無理矢理
君の手を引っ張ったんだ
あなたの前から
誰も居なくなるよ
君から僕への
最後の思いやりに
唾を吐きかけて
幕を降ろした
そして
君は居なくなった
誰も居なくなった
僕には
君しか居なかったから
振りほどかれた
この手は
最初から
君さえ
掴んじゃいなかったんだ
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やるか
やらないか
確かに選択権は
僕にあるけど
採点するのは
あの人で
経過をどうしたかで
結果をどうするかを
決められるのは
分かりきった事で
僕は
僕の希望を
チェックされた未来が
返されるのを待つだけ
結局
造られたレールの上を
歩くしかなくて
脱線した時にはもう
誰も手を
振ってくれはしない
白紙で出す
勇気もなかったし
言う通りに生きてきた
遠回しな反発を
繰り返しながら
やるか
やらないか
宿題を前にして
頭を抱えた
あの頃から変わらない
結果より大事なものは?
未だ答えられずに
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開かない扉を
二度叩いたら
睡魔に邪魔され
白紙に戻った
いつも勝手に出て来ては
好きなように描くのに
無理に扉を
こじ開けようとしても
意識は繋がれたまま
横になって離脱するのを
夜から待っていたのに
太陽を迎えた今も
さっぱりじゃないか
開けゴマ!
開けコラ!!
数打ちゃ響くと
どれだけ殴っても
躱されてばかり
うなされて起きた時
目の前に苺の無い
ショートケーキがあって
もしや奴の仕業かと
寝ぼけた頭が疑ったが
昨日自分で食べたんだと
すぐにゲロしてしまった
たぶん妄想なんだろう
全ては誰でもない僕だ
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口にするのが怖かったんだ
強がりばかり言って
確信には触れられず
ビクビク震えてさ
遺伝子や環境で
運命が決まるなら
僕の詩じゃ
誰の人生も
変えられないの!?
平和を歌っても
戦争は亡くならないしね
地球が丸くたって
彼等が
交わる事は無いみたい
目の当たりにした
子供達は
どう育つと思う?
言えないよ
そんな事は
口が裂けたら考えるけど
明日
君達が連れ去られても
僕や彼等は
ニュースを観てるだけさ
問題を
丸く治められるかは
誰にも報らされず
放置されたまま歩くよ
時々
自分の頭を撃ちながら
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そのうちの何割かの人は
アレルギー反応が出て
耐え切れずに
絶えてしまうんでしょう
それでも
皆笑ってて
貴方自身も
笑顔で旅立つのなら
私は幸せなんか要らない
もう起こさないで
目覚めなんて必要ないの
このまま眠っていれば
貴方に抱かれたまま
消えることだって出来るわ
皆が泣いていても
私は悲しめないの
此処に貴方が居る限り
壊れられないの
私に幸せなんて要らない
だからお願い
心に貴方が居る限り
幸せすぎて
死んでしまうから
貴方なんて要らないから
代わりに目を覚まして
ねぇ起きて笑ってよ
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息子だとか
おいなりさんだとか
男の子のナニは
元々ある言葉で現すのに
マ※コだとか
オ※コだとか
都道府県別で
呼び名が違うし
女の子のアソコはなんで
呪文みたいなんだろ
学校や公園の
トイレなんかに描かれる
女性の大事な部分を
現したマークを
初めて書いたのは
誰なんだろ
本やビデオで
性の勉強をした
男の子は皆
型にハマった
似たような行為ばかり
そのうち女の子に
飽きられるかもね
タてよ!日本男児諸君
もっと腕を磨き
君だけの
幻の四十九手目
決めてくれ!
皆で力合わせ
少子化に歯止めかけよう
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あなたの歌から
ぼくの声が
聞こえた気がして
耳を澄ませたら
涙が一つ
こぼれ落ちた
あなたのものなのか
それとも
ぼくなのか
もうよく分からない
あなたの気持ちの中に
ぼくを見つけて
悲しい歌だったのに
嬉しくなって
あなたのものなのか
それとも
ぼくなのか
もうよく分からない
だけど不思議なくらい
よく分かるんだ
その歌声が
心まで届くから
あなたの歌が好きだよ
この気持ちを
誰かに伝えたくなって
ぼくも歌を歌ってる
あなたにも届くといいな
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知らぬ世界を
語っていたんだ
笑っていたんだ
ヒビ割れにも気付かず
壊れるのにも気付かず
語って笑って
崩れて落ちて溶けて流れて
行方知らず知らぬが仏
後戻りも出来ず
終わりが過ぎるのを
待つのみで
風に任せてゆらゆらと
波に任せてゆらゆらと
もう一度
全てを形成し直しても
それはもう別の人
もう二度と戻らない
時間も空間も
ぼくもあなたも
もう元には戻れない
罪と罰の行き先には
自らを持ち込めはしない
名前を付けるのは
誰も知らぬ他の人
始まりが始まる頃には
誰もこの名を知る由もなく
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この唄を知る前に
君は死ぬかもしれない
君の存在を知るまで
僕が生きているかは
分からない
だから僕は歌うんだ
君と出会う為に
陽の当たらない場所で
己を磨き
もがきあがき続けて
自分に負けずに
繰り返し続けていけば
心は鍛えられ
強くなっていくだろう
僕は僕を信じる
より多くの
たった一人を
振り向かせたくて
この道を走り続けるよ
日の出と共に
この命沈むまで
僕は歌い続ける
君を知る為に
より多くの
たった一人を
振り向かせたくて
僕は今日も歌う
君を知る為に!
僕は唄を歌う!!