詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
それは名前
誰の
君の
ラフな身体に
息づく想像の化身
いつ気付く
これから始まるストーリー
朝起きてスグに
スタートダッシュ
出だしに顔出し
手を伸ばす導火線
次のページに潜めろ魔物
バトン貰って走る姿
それは
蜃気楼を掴むような
でも確かに
そこにあるよなぁ
不鮮明な映像
一本一本
手繰りよせて描く
あれもこれもそれも
また一興
準備万端整ったなら
火を放つ
手を繋ぐ
この感触はどうか
んー
辺りを見回す
壊れていないか
慎重に探す
んーんーんー
幾度も幾度も繰り返す
しゃこしゃこしゃこしゃこ
創造と騒動のポンプ踏み
通い巡る血
ほとばしるペンシル
その先っちょで
パンパンパンパン
次々と爆発
縦横無尽に広がる世界
獅子奮迅で駆け抜けろ舞台
火の海に身を任せ
一気に畳む
急転直下落雷か
流れろ流れる
ひたすらに走る
終わる
で
どうなる
それは名前
誰の
君の
ラフな身体に
息づく想像の化身
いま気付く
ここから始まるストーリー
肝心なのはそう
スタートラインに歩を進め
新たに始まるストーリー
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注入されたんだ
あんなに好きだったのに
夜に産まれたラブレター
読み返すと悪口ばかりだ
摩り替えられたのは
君の見た目か僕の心か
注入されたんだ
あんなに大好きだったのに
理由は省かれた
破いたのはラブレター
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膝を折っては
空を見るのか
そこがどこだか
理解らないのに
空を見上げてしまうのか
あの世を信じる信じない
それ以上の何か
名前を知っているけれど
祈る理由に言葉は少なめ
無口なのはお外だけ
お内の中で叫んでいます
それはそれは
大きな声で
あなたを吠えて
それから先へ
この足は向かない
生きている
その真っ最中に
欠けてしまった
未知がある
反応が少しでも欲しいと
黙闇の中
閉じた瞼にノックを待って
手と手が触れても
あなたは居ない
自分好みに書き換えた
離さない記憶が残るだけ
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生まれつき人は死ぬ
自分は違うと
認めたくはない
けれど
運命を信じる神様が
こちらの言い分も聞かず
唐突に終止符を撃つ
簡潔に倒れて完結
冷たい眼をした
絶対の前で
可能性は未体験に終わる
それこそが
不自由と自由の境界線か
時計や鼓動が停止しても
終末はまだ来ない
確かなものは仮説だけ
だから
不意に思い出すと
怖くなり否定する
僕も同じように
枠の中に在るんだ
いずれは
消費され喪失うこの身
棺桶にオビを付けるなら
何と書こうかとか
どうでもいい事に
振り回されて生きている
忘れ去ろうと逃げながら
無駄な作業を続ける人生
嫌いなアイツに
お腹を見せる
手を噛むシーンが
頭に流れる
温もりのある場所で
いずれは安心さえも
奪われると怯え
気が狂ったフリをする
感傷的に脚色して
妄想に力を注ぐ
どれも失敗に終わる
決定事項なのに
まだ覆せると思ってる
結構しあわせな奴なんだ
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一定のリズム保つんだ
一定のリズム刻むんだ
泣き崩れるな立ち上がれ
怒り狂うなまず静まれ
寸分違わず感情表さず
スマイル一つで
一日を過ごす
あちらを立てれば
こちらが立たず
板挟みのループで
繋がる兄弟
さし引き出来ない
馬鹿にはなるな
平均点は70点だ
頑張り過ぎるな
手を抜きすぎるな
あなたを入れて
みんなで割って
いくらになるか
平和になるか
仲が悪い
なら仲良くね
上辺だけ表面上だけ
水面下は気にするな
波風立たせず
足並み揃える
分かるよね
呼吸を整えて
ほら
笑ってみろよ
喧嘩は両成敗
でも会社は悪くないから
一人のミスは皆のミスで
皆のミスは私のミスかよ
こんなに頑張ってるのに
アイツのせいなのに
言って次の日
無断欠勤
翌日笑顔でゴメンナサイ
致命的なミスはそれ
キリのない霧の中を
バタフライで進む
踏み外すな平均台の上
センター前はどっちだ
分からない
ナンバーワンに
ならなくてもいいなるな
周りを気にして背比べ
膝を曲げたり
背伸びをしたり
同じ目線になる工夫
運も実力のうち
なら加減に気を付けろ
上司と同僚と後輩と
君と
交替した僕と
釘をさされて杭打たれ
相槌打てない
奴から辞める
会社から実家へ病院へ
生き残ったら正気なのか
公にはなんと表す
一定のリズム保つんだ
一定のリズム刻むんだ
一定のリズム保つんだ
一定のリズム刻むんだ
一定のズリムあっ間違えた
クビから上を失った
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ある朝 起きると
髪の毛がすべて
抜けていた
変わりに
何かの芽が生えていて
鏡の前から
しばらく 動けなかった
病院には行かず
家の中
いつの日か
草木生い茂る頭
けれども
花は 咲かなかった
虫がわき 痒い
草木を抜こうとすると
根が張っていて 痛い
腕や足からも
芽が出て困る
最近は眠気もなく
食欲もない
視床下部 支障はないか
体は元気
ただ 外には出なかった
夜 山に行こう
どうせ
会社には行けない
あなたに会わせる
私も居ない
足を出すのが 辛い
上手く歩けない
其処にある公園
あの辺りに
隠れられないか 疲れた
いずれは 一本の木に
それは淡い夢
策はなく 生き詰まる
欲しいのはガソリンか
熱いのも苦しいのも 嫌だ
だが
このままの姿で居るのは
もっと 嫌だ
どうにもならないのか
もう
どうにもならないのか
どうしよう
どうすればいい
何がいけなかった
何故こうなった
分からない
考えられない
待ってくれ
諦めて降りよう
そんな気持ちに
なれるか
扉が閉まります
扉が閉まります
扉が
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許される選択肢は
ないのに
明日には
きみが笑っていた
繰り返し
繰り返し
繰り返すことが
当たり前な顔をして
こっちに向けた目
まっすぐ見れたらな
心からそう
思えていたら
変われたのかな
だとか
ニセモノの揺らぎは
明後日には
完全に消えている
時間が解決するより
少し手前で
泣いているの
泣いているよ
そっと優しく
そっと触れても
泣いているよ
だから最初に
言ったでしょ
なんて事はなく
無言だ
許される選択肢は
ないのに
何度目かの今日に
バカが背中を見てる
必死そうに
そうなる前に
置けなかったのか
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はい
コレが未来です
手渡されたのは想像の
空想無学な予想図で
空とぶクルマ
タイムマシーンに
永遠の命etc...
あの頃読んだ
フィクションを
通販で頼んでみても
ガラクタしか届かない
壮大なスケールで描かれた
ナノ単位で広がる最新世界
増えるアクセス数
みんな満足かい?
新触感を目にしても
横を見ればボクの部屋
築十数年のロストな産物
こんなハズじゃなかった
妄想だけが飛躍的に進む
疲れたブレイン小休止
両手に収まる
片田舎にログイン
それから急激に発展
お釈迦様の掌で
築いた機械仕掛けの街で
飛ばせロケット
大気圏を突き破っても
画面を越えては繁栄しない
境界線があるらしい
この想い
センターで止まってる
21世紀のアリア
現代医学じゃ治せない
無軌道なミュージック
ボクの心音に混じるノイズ
デジタル音に換えて
ネコ型ロボットか
10万馬力に変身させて
そうすれば
左胸に感じる違和感
消せるだろう
エアフューチャー
まだ来ない未来演じてる
夢を見るのはもう飽きた
ロボットに支配もされず
人間同士でばかり
戦争してるから
他の惑星に移住もできない
カタカナ表記を
増やしてみても
何の進展もなく停滞中
ハローCQ
火星人か金星人辺り
応答願います
「オ元気デスカ?」
隠れてないで
姿を見せて
欲深きボクの願いは
罪にはなっても
カタチにはならない
二進法のカントリーロード
実感のない死が転がる
家で学校で会社で道端で
キリ番を踏みしめる
ネット上に残した足跡
不自然じゃない
ボクが造ったケモノ道
いつかは消える
シロモノだけど
得体の知れない恐怖は
解明するには程遠い
未開の理想郷は眠る
潜伏期間がやけに長い
じわじわと侵食し
22世紀には発祥?
その頃
ボクは死んでいる
姿は見せない
スタンドバイミー
希望は確かに傍らに
でも
どうやら
間に合わないみたい
生まれてくるのが早すぎた
ハナから
手遅れだったとは
弾くエアフューチャー
可能性だけが先走る
張り子の21世紀
こんなに
ワクワクさせといて
無敵になれないなんて
嘘だ
poem2021
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この絵に
足りないものは
なんだろう
湖
スプーン小さじ一杯
気まぐれにすくう
虹が作りたいな
スプーンはケータイ
手のひらサイズの
小さな世界
右手と左手で
掌握したいような
自分だけの世界
人に見せたいような
抱えきれない傲慢を
皆の目の前
両手で押し込んで
満足してんだ
それはもう
ちっぽけに
スプーン小さじ一杯で
変わることもある
スプーン小さじ一杯じゃ
変わらないこともある
右手と左手で
すくってもそう
この絵に足すもの
余計なものしか
浮かばないな
余計な世話を焼くな
スプーン小さじ一杯
小さじってどれくらい
気まぐれなさじ加減
投げても虹は架からない
少なめな僕一つ
まともにすくえない
特にすくいたくもないし
犬も食わないね
午前二時より
一時間半も前のお話
続きはその先
スプーン小さじ一杯