私は欠けている生まれる前に転んだ傷生まれてからついた傷そういうものから目を背けたり直視したりするけれど一度欠けた部分は二度と戻らない傷つかないように覆い隠したりわざと剥き出しにして傷ついたりする何をしているのだろうと立ち止まってもしばらくするとまた歩き出すぐるぐるぐるぐると廻り続ける私は欠けることが好きなんだろう本当に好きなんだろうか本当は言葉を濁し自分を汚さない不意に呼ばれて振り向いたらまた欠けた
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