詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
私は
誰かの何かの
影響を受けずには
私の気持ちを
綴れはしない
私の底から
発生した気泡に
私という肉片は
どの程度
含まれているのか
離れる前
それは
確かに私だった
しかし
私から離れ
一個の存在として
形を為す
それは
私のようで
私ではないような
不確かなものに
変わってしまった
私は
誰かの何かの
影響を受けた
私を
模写したいのではなく
誰かの何かの
影響を受けた
私自身を抽出し
そのままの私を
表したいのだ
上手くはいかない
それは
私ではなく
影響を受けた
誰かの何かでもない
それは
それでしかない
そうか
私は私でしか
表現されないのだ
私は私から
離れる事のない
私という
私なのだから
私は
誰かの何かの
影響を受けずには
私の気持ちを
綴れはしない
私を指している
私は私だ
誰かの何かの
影響を受けても
私は私でしかない
私は私だ