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高級スプーンの部屋


[447] 晴れない空に
詩人:高級スプーン [投票][得票][編集]

しんと降る

悲しみは

使われなかった言葉を

代弁してはくれない


鏡が溶けて

水になる

染み込まれずに

残ったもの

悲しみに揺れて

咲いている一輪の


晴れない空の彼方なら

星は視えるのかな

君の知らない

あの雲を

見上げるのは

浮かんだ言葉を

背負わせる為じゃない


晴れない空の下で

僕は歌う

唄を

真っすぐに一輪は

雲を突き抜けて

彼方まで届け

2005/12/16 (Fri)

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