詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
むかしむかし
何者かの
日本人の手によって
猫は首を切られ
公の場で死を表しました
茂みに隠れていた尻尾を
引き千切ってみたら
それは少年のものでした
尊敬出来る日本人が
五万と居る
両手の指で
足りてしまわないように
もうそろそろ
ね
日本人を置き去りにして
日本人に追い付かない
行き過ぎたら罪になる
過ちを償わず踏み倒す
散らかった時代に
地球の何処を見ている
この国以外の
言葉を音楽を精神を
戦いを祈りを
嘘を真実を
好きになった
日本人の行く先に
日本国は
在りますでありますか
首輪を付けて
犬小屋から中継しました
これからも
いままでの人生は
無駄だったと
遠吠えしていきたいと
思います
ふざけた内容に
意味は無いようで
良くも悪くも
与えるものもあって
害や迷惑に
ならなければ良いなとか
見ている人が
フィクションで
実在しなければなとか
明け方まで
人目を気にしながら
でも実際は
液晶画面と
周囲の部屋の景色しか
見えていなくて
それすら掴めていなくて
都合良くボタンを押すだけ
朝方
お婆さんは川へ
桃を拾いに
お爺さんは街へ
猫の首を刈りに
出掛けました
その頃
犬は裏庭で溺れて
わんわんわんわん
醜く泣き叫んで
日本人に縋りながらも
声は届かず
助けて貰えず
そのまま一生を
終えましたとさ
めでたしめでたし