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高級スプーンの部屋


[468] 両手をなくす
詩人:高級スプーン [投票][編集]

甘ったるくて
戻しそうになる
三水を足して
涙目の僕の胃は痛い

病められないから
足を器用に交差して
サヨナラをしたんだ
明日の明後日へ

大事に使いなよ
君にはまだ手がある
咳をしても
独りになっても
どうか死なないで
甘さを求めないで
僕のように
ならないように

甘すぎて
酸っぱいものが
込み上げてくる
そして止まる
どう転んでも
起き上がれそうにないな

致死量よりも
少しだけ
少なめにした
甘いものを
もう少しだけ
飲ませて欲しいな

溢れる望みを
ドブに捨てる
諦めきれない夢は
ポケットの中で眠る
取り出せないから
捨てられそうにないな

甘いものから
離れられない頭
放っておいて
遊んでおいで

2006/01/06 (Fri)

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