詩人:高級スプーン | [投票][得票][編集] |
明かりを消した空の下
眠りの後にあるものを
寝る前に思考し不眠症
甘いインフェルノ
一体どうなってるの
目と鼻の先に
浮かぶ理想郷
数時間半程進んでも
変わらず目の前に
ぶら下がってる
月の裏側に不時着し
助けを待たずに進み出す
地球から見た時は
直径十数ミリだったのに
寒くて凍えて
今にも固まりそう
あと一回
もう一回
もう嫌だ
あと一回
耐えられない
絶えてしまうか
堪えてみようか
どうしたものか
最初の一歩から
網膜にこびりついて
離れなかった傑作も
視界に入らなくなった
異常事態に周章狼狽
緊急事態に疲労困憊
予期せずにバイバイ
手中に
胸中に
渦中に
焼酎を飲んだ
心中察してくれますか
そこで
やめるか
やめないか
選ぶ頭は頭にあるか
もしかしたら
始めから何も
あるいは
空の彼方にあるか
トリック暴けず
夜が明けて
答を開けたら
お早めに
振り返りやがれ
過去に何があったか
見てられない
これ以上はもう
振り返らない
嘘
振り向けない
夢は
夢を見る前だけに見る
大抵は余興みたいな
見せ物かどうか
偽物じゃないと言ってくれ
正体不明こそがリアル
蜃気楼の出口に利ある?
運も税も込みの実力で
何を手放し
何を手に入れる
高望みじゃないなら
掴めるのか
諦めたなら
さっさと店を出ろ
冷やかしなら帰れ
言われたら本当に
席を立つの
言われないと
やる気にもなれないの
言われなくても
分かってるなら
示してよ
記してよ
この先の展開を早く
見せてよ
そこで
やめるか
やめないのか
どちらを選ぶの
選ぶ権利あるの
予め
選ばれし者なの
そこで
止める
辞める
病める
やめないか
そこで