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高級スプーンの部屋


[615] 祈り
詩人:高級スプーン [投票][得票][編集]

膝を折っては
空を見るのか
そこがどこだか
理解らないのに
空を見上げてしまうのか

あの世を信じる信じない
それ以上の何か
名前を知っているけれど
祈る理由に言葉は少なめ
無口なのはお外だけ
お内の中で叫んでいます
それはそれは
大きな声で
あなたを吠えて

それから先へ
この足は向かない
生きている
その真っ最中に
欠けてしまった
未知がある

反応が少しでも欲しいと
黙闇の中
閉じた瞼にノックを待って

手と手が触れても
あなたは居ない
自分好みに書き換えた
離さない記憶が残るだけ

2006/08/19 (Sat)

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