詩人:高級スプーン | [投票][得票][編集] |
出会ったその時
順序を飛ばして
別れるシーンが
頭の中に流れたよ
悪いけど
付き合えないよ
つらい思いを
したくなくて逃げる僕
ワケが分からないと
首をひねるあの子
ダイヤモンドなみに
ふたりで固まった
いつまでも愛してるよ
未来と現在が
入りまじる告白
耳の遠い老婆のふりを
して逃げるあの子
100bを
3秒台で走る僕
スキップしながらね
大事なのは
手は腰にって所さ
いつだったか
映画館にハンニバルを
観に行ったよね
僕の妄想の話
隣を歩く僕を
ひたすら無視するあの子
テレてるのかい?
オデコをつつく僕
交番にカケ込もうと
するあの子
そうはさせない
とおせんぼ
かくれんぼ
さくらんぼ
それから
よこれんぼ
その先は未定
流行は追わずに
社会科の教師と
かけおちしたあの子
古典的なふしだらッコ
ウブだったのは
僕ひとり
メイデン&童貞の欠如
うしなったモノは
互いに大きい
得たものは
コレか
下校途中に見た
ロンドン橋から泥沼へ
落っこちるあの子を
焼ソバじゃない
未確認飛行物体の光で
あの子のココロごと
引き寄せたかった
思い通りに
叶わない現実も
教室の奴らも
大キライ
あの子のウィンクが合図
ちちくりあって
過ごす学園パラダイス
教室のドア側
前から3番目の席は
あの日から
空いているけれど
大好きだって
さけぶ僕
in保健体育
ぺらっぺらの
ションベン臭い僕
あの子によく似た
掛け布団を抱いて
泣いた
やっぱり
忘れられないって
結婚式に乱入
あの子には
僕しか居ない
必ず幸せにすると
リングを渡そうとしたら
真顔で避けられた
そう言えば
トイレで手を
洗わなかったな
大人の
エスカレーター使い
卒業式まで
待ったナシ
ふたりの愛は永遠だねと
ニヒルに笑う僕
振り向かないあの子
揺れる思い出の中
ゲロを吐く僕
立ちこめるニオイ
クラス中に伝わった
はじめて
あの子と目が合った
その後スグ
目をそらしたのは
両思いだったから
だよね
考えてるコトを
考え直せと
言われたよ
その先は未定
もう終わり