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高級スプーンの部屋


[632] 高い柵
詩人:高級スプーン [投票][編集]

採れたての頭蓋骨の裏
ヌメヌメした部分
人差し指ですくって
ペロリとひと舐め
どんな味か

確かめる人は誰か
アナタがもし私なら
新鮮な解答は
手に入るだろうか

明かりを消した森の中
よちよちと
二本の足で進むような
懸命さと苛立ちを感じる
まだまだ余裕だな

飛び越えられない
トゲに包まれているし
裸でよじ登れば
傷のない場所は少なく
赤く濡れるのがオチさ

逃げるな
アイツとお前は違う
笑えないな
高い柵
越えられるか不安だ
でも
それだけじゃないと言う

だったら証明しろ
止められないんだろ
見えないようにやれ
投げ出すな
しっかり続きを描け

2006/11/21 (Tue)

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