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高級スプーンの部屋


[631] 点けたり消えたり見えなかったり
詩人:高級スプーン [投票][編集]

しかし
どうすることも
できなかったのか

生きるという明滅が
速すぎて気付かなかった
誰にだって
暗くなる瞬間があること
いつかは
消えてしまうことも

夜の闇には不慣れだし
とか苦笑して
言い訳にすら
なっていないね

その辺の猫のように
突然
お前は消えてしまった
戻る場所ならあるのに
残っているのは言葉だけ

この口が余計だ
だって
届いてないんだろう

悔しければ
目を光らせ
血眼になって捜せよ

2006/11/17 (Fri)

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