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高級スプーンの部屋


[93] 投棄
詩人:高級スプーン [投票][編集]

深夜3時すぎ
眠れない夜
少し起きて
パジャマのままで外に出た
誰かに見つかる前に
ホンネを置いて
僕は走って逃げたんだ

人目につかない場所に
置かなかった理由は
上手く言えないから
捨てずに今も
頭の中で放ったらかし

整理された部屋にある
ゴミ箱の中で丸くなる僕
少し窮屈で退屈だけど
ココが世界で一番
居心地良い

本物のホンネは
手の届かない場所にあって
長年放置していたせいで
埃塗れになってる

いずれ私は
潰されるんだろう
積もり積もった
ホンモノによって
此処に居る
私は捨てられる
ゴミとして

2005/01/01 (Sat)

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