詩人:怜士 | [投票][編集] |
浅く繰り返す命
この腕を止めていた
あなたはもういない
捨てられた、
この環は終りですか?
冷えてく
声も届かない
静かに目を閉じる
ガラスを伝う希望の滴
あの感触が忘れられず
欲しくて狂いそうだ
そこを見たい
溺れる深い赤が
僕には必要
恋しくて涙が
後ろを振り向けない
怖くて、
震え
僕には必要なんだよ
返してくれ
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なにがしたい?
なにをしても満たされないのはわかってる
優しい言葉?
撫でてくれる手?
そこには悲しい、事実、
自分の欠陥を自覚する以外に得ることはない、たぶん
一生…
だからなにもしたくない
なにもみたくない
とまってほしい
きえてほしい
窓の外に捨てよう
僕はゴミ
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ひとりきりでは生命を確信できないから
それを追い詰めて枯れかけた瞬間を得る
その手が冷たいまま
何も変わらずそこにあったとしても
沈んだ瞳に僕が映らないとしても
二度と離したくない
どこにも行かせない
何度目かの冷たいキスで
心地良い絶望を感じた
全て終った
みんな死んだ
叩き割った場所から
溢れてしまったあなた
そう、
僕が壊した…
ひとりきりでは生命を確信できないから
それを追い詰めて枯れかけた瞬間を得る
眼を閉じる、溶けてしまうくらい重い暗闇のなかで
何も言わずに、ただ息をしている
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殺した悲鳴が叫び続ける
響いている今も痛い程に
殺した悲鳴が叫び続ける
私を愛して?
ここから出して
助けてくれ
ママ許していい子にしてるから
殺せ
死ね
泣かないで
お願いそばにいて
同情してぇのか
優越感に浸れ楽しいだろ
愛してるわ
死なせてくれ
私をひとりにしないで
大好きよ
ずっと一緒だよ
死ぬまで一緒
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手を繋いでいいですか
貴方に触れていいですか
僕なんかが誰かを想うこと自体
死ぬほど辛いんですが
こんな僕でも人並みに
貴方を大事に想いたい
なんて
言えません
近付いた手すら
とることもできませんでした
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溶ける痛、
孤独で最後
意識を消して
過ぎ去るのを待つ
途切れた
後を追い溶ける
痛、
僕ではない役を
演じていた世界に
焼き付ける浸食
殺したはずの声が
血に溶ける痛、
揺れる花火のように
溶けだした過去と毒
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黒い小さい影ぴゅんぴゅん飛び回ってる右上の頭からずっと紅が垂れそうに垂れては引っ込む電気の傘に魚か蛙か犬、の胎児みたいなやつが引っ付いとる人?かもしれないお腹が僕は減ってるからあいつを撮って食わなくちゃいけないそうしろって言うから怖いから一番上の引き出しが動いてる煩い煩い開けたくないあそこには……長い茶色い髪がベッドから伸びて下がってるあいつがいる剃刀で舌を舐めろって耳鳴り、耳鳴り、笑ってる電気の傘に憑いてる笑ってるよ…カーテンがシャッて開いて真っ赤な口の中が見え瞬き元のカーテン血で濡れてあの色の刃でお腹を捌くのは誰?誰
眠りたい
休みたい
こいつらは休みない
僕のいる場所ない
いつ終る
いつか終る?
眠りたい
休みたい
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誰かとバイバイして
ひとりきりになると
僕が起こされる
僕は目を覚まして
ひとりきりの世界を生き続ける
どんなに頑張っても
朝を見ると
僕は眠りに閉じ込められ
他人と…
他愛のない…
話しをしている…
夢を
彼女と…
ハトを…
ながめている…
夢を
夢を見る
僕は目を覚まして
ひとりきりの世界を生き続ける
誰かとバイバイして
ひとりきりになると
僕が起こされる
僕は目を覚まして
ひとりきりの世界を生き続ける
それが僕の役
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甘い香りで眠る
春をみよう
いつからか
ずっとここにいる
追い掛けていくことができなくなった朝
貴方に殺された心と頭まで腐った
飽きられた僕は金にもならない
捨てられて邪魔なただのゴミ
そんなことないから頑張ろう
悪気なんかないのはわかってるけど
僕は自分をちゃんと、
生きられない
見ようとしてない
怖いから
けどほんとは、
ちゃんと生きたい
夢の中スキップで通りすぎてく毎日じゃなくて
いつか本当のあなたのとこへ
会いに行けるように
強くなりたい