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春ヱ彗星の部屋


[1] 愛のおたまじゃくし
詩人:春ヱ彗星 [投票][得票][編集]

あなたという水の中で
見えもしない愛の形を
必死にもがいて探していた
私はおたまじゃくし

本当はわかってたのよ
いつかはこの私も
大切なあなたにさよなら言って
出ていかないといけないことは

雨が降る度にいつも
一人ぽっちのあなたを思って
少し泣いてしまうけれど
あなたにはいい人が見つかるわ

あなたの中でしか泳げなかった私はもういない
今は一人で跳べるのよ
あゝだって私は愛のおたまじゃくし

許してほしいとは思わない
勝手な私だけれども
もうあなたには愛なんて
かけらさえも感じられないの

だけど今もときどき
罪を感じるの
私は愛せなかったけど
私を愛したあなた、ありがとう

また誰かに恋をするのならメダカなんかどうかしら
飽きっぽい私には
波すら無いあなたじゃもう足りないみたいなの

あゝだって私は愛のおたまじゃくし

2006/08/16 (Wed)

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