ホーム > 詩人の部屋 > カラクワトの部屋 > グロテスク

カラクワトの部屋


[14] グロテスク
詩人:カラクワト [投票][編集]

鬱血した顔に
めり込む奴の張り手

次は ハンマー
ドスンと落ちる

周囲には嗤い声が満ち、
そんなに おもしろい イベントだろうか

さらに張り手がとんでくる
彼の手は 濡れ

鉄槌は容赦なく ふりおろされ る

年に一度 誰が決めたのだろう
こんな ユカイな儀式。

ガキ共 は 興奮して
群がる

上気した額には汗

ああ
寒風が そよぎ

ソレは 終わったらしい

祭り OVER。

最後に喰われる



――そんな 正月のひとコマ もちの感慨

2008/11/30 (Sun)

前頁] [カラクワトの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -