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カラクワトの部屋


[18] 飴の刻
詩人:カラクワト [投票][編集]

飴玉ひとつ
口に投げ込む

ガリリ ガリリと歯で噛み砕く
これが、いい。

姉が口を出す
飴は噛まずに舐めなさい
噛んだら歯にくっついて
虫歯になって しまいますよ

馬鹿だな
飴は噛むから甘いんだ

いいえ 飴というのは
口の中で味わうものなのですよ


いつ誰が決めたのか
律儀でどうしようもなく愚かなひとよ

それは僕にとって
噛むから旨いものなのに

それが わからなくて。

貴方が口にしているのは
ずっと ずっと
綺麗なままの ビー玉

そのことに気付かない。

2007/12/19 (Wed)

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