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カラクワトの部屋


[19] エスカレータ
詩人:カラクワト [投票][編集]

朝の忙しい時間
エスカレータの真ん中で止まる男がいた。
そこで停止する人波
彼は 老いていた
いらついた しかし 無言の感情が鬱積し
腐敗してゆく
男が上に着いても醜陋な腫瘍は消えず
衆人の時を搾取する

それを横目に
階段者は義憤に憤る

けれど それが。
エスカレータの本来の構造だった。

2007/12/19 (Wed)

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