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樂也の部屋


[34] 葉の黄泉路に供する
詩人:樂也 [投票][得票][編集]

竜でも鳥でもなく
散る葉に乗って旅をしてみる

言うまでもなく
ひらめいたあと
すぐ地に落ちた


ああ
地面に何泊したろう

ある日

夕日が欠けはじめた頃

だれかが
たき火で葉を燃やした。


こんなに赤く明るい世界を
久々にみた気がする



生きててよかった




星辰が多くなったころ

熱い夜は
灰と煙をうんでいた


こんなに美しい黒を久々にみた気がする



急いで
小さな灰の一片に
しがみついた


ああ
そして
風に黒くとけた


いつの間にか葉はどこかへ行っていた





東で空が赤黒くなり
夜があけた

2009/11/09 (Mon)

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