詩人:重夏 | [投票][編集] |
空は嘘を吐かないから
好きなのかもしれない
笑いたいときは 笑って
泣きたいときは 泣いて
沈んでるときは 曇って
怒ってるときは 雷さんがね
何も隠さない 素直な空
だから好きなのかもしれない
何よりも
何よりも
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呼吸さえままならない
深い水底 差し込む希に
今日という日を探し
ただ あてどなく歩いた
静寂 掻き消す
鋭い光は 一体
どこへ向かうんだろうって
昨日は視線だけで
追いかけてたんだ
Far away 響く声
受け止めるすべなんて
まだ知らなくて
Far away 降る
想いの雨を浴びるだけで
精一杯だった
瞬きさえもままならない
暗闇の中 煌く望みに
今日という日を求めて
彷徨いそれでも歩き続けた
静寂 掻き消す
鋭い光は 一体
どこへ向かうんだろうって
今日は全身で
追いかけてたんだ
Far away 響く声
今なら受け止められる
この全身で
Far away 降る
想いの雨を掬い取ること
出来るようにもなっていた
ねぇ 明日を近くに
感じられたなら
今日という日が確かに
僕に溶けたという証しだって
思ってもいいよね?
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時の流れを
全身で感じようとも
恐ろしいほどの変化が
この身に降り注ごうとも
この時間さえ溶けて
消えてゆくのだとしても
記憶だけは永遠に
記憶だけでも
永遠に
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風について 詠いたいというのに
上手く言葉を紡げない
星について 詠いたいというのに
空についても 詠いたいというのに
言葉が見つからない
言葉が見えない
そのことを
とても とても
もどかしく感じる
今日この頃
詩人:重夏 | [投票][編集] |
雨の気配
雨の匂い
まだ少し肌寒い微風が
肌を滑り 前髪を梳てゆく
雨の飛沫をうけ
騒めき揺れる
雄々しい緑の葉
霞み掛った視界
指先に触れる 穏やかな時間
静かな空気を震わせる
しとしと
降り続ける雨の糸
雨音に耳を傾けながら
心地よさに背を預ける
束の間のひととき
響き渡る 雨の音色
ゆたゆた漂う 雨の匂い
雨の日の時間
雨の日の薫り