詩人:重夏 | [投票][編集] |
哀しいほどに
想いだけが先走る
言葉よりも
自分自身よりも
必ず
一歩前を歩いて
ゆこうとするものですから
私はいつだって
追いつけず
見失ってばかりなのです
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笑ってもね 泣いてもね
何事もそれが最後だという気持ちで
いつだって 何だって
全力で 挑んで欲しい
君自身の足だ
行きたい場所があるなら
地図を広げて歩き出そう?
君自身の心だ
誰かに左右されたりせず
しっかり自分持って!
叫んでもね 嘆いてもね
何事もそれが最後だという気持ちで
いつだって 何だって
全力で 挑んで欲しい
君自身の手だ
欲しいモノがあるなら
精一杯手力込めて繰り寄せて!
君自身の考えだ
誰も手出しなんて出来ない
だから貫き通してみせて!
私にはこんなことしか
言えないけど
とにかく伝えたいのは
君は君自身を
見失わないでということ ね?
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すべてを解き放ち
歌いたい
風を感じながら
今は 歌っていたい
この蒼い空は まだ
僕を許してくれている
あの眩しい太陽は まだ
僕のことも照らし出してくれている
まだ 歌える
僕は 歌っていられる
この流れる風に
紡いでゆく旋律を乗せ
今はただ 両手を広げて
すべてを受け止め
全身で感じながら
歌っていたい 歌わせていて
もう少しだけ
・・・この場所で
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ぽとり、と
花の落ちる気配
恐ろしいほどの静寂を
突然の夕立が
掻き消してゆく
まるで
絹糸のように細い雨の中
淡く浮き上がる
梔子(くちなし)の花
噎せ返るほどに
立ち込める甘い香り
夕立の湿りを
帯びたそれは
時間が経つにつれ
漂いながら濃さを増してゆく
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口と心が
一つだったなら
こんな矛盾
生まれなかった
かもしれないね
口では貴方のこと
嫌いだなんて
言ってみせても
心は何度でも
貴方に惹かれて
しまっているんだもの