詩人:重夏 | [投票][編集] |
今日
心に描いた”声”があるのなら
二度として繰り返せない
今日という日に
明日でも明後日でもない
今日という日に
伝えるべきなんじゃない?
伝えておくべきなんじゃないかな
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幾重にも
重ねてゆく色彩
やがて出来上がる
最初で最後の一枚の絵には
優しさが
浮かび上がるのか
それとも哀しさが
滲み出るのか
温かな色彩が
映えるのか
または蒼の冷たさを
纏い漂わせるのか
私はこの手で
どんな絵を
描き上げるのだろうか
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何も見えないから
走り続けられたんだ
目印もなければ
辿り着く場所さえもわからない
だから我武者羅に
走り続けられたんだ
ゴールが見えてしまえば
足は勝手に速度を緩めてしまう
思い返せば
いつだってそうだった
だから
何も見えないほうがいい
ゴールは見えないほうが
きっといい
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想いが溢れて
貴方に降ればよいのですが
雨のように この想い
貴方に降り注げばよいのですが
貴方は きっと
いいえ 絶対に
傘を差してしまうでしょう?
そして傘を隔て
私の想いは また
貴方から
遠ざかって行ってしまうのですね
遠く 遠く
貴方の衣服に触れることもなく
貴方の吐息に触れることもなく
ただただ傘を伝う
雨の雫のように
流れてゆくのでしょう きっと
流されてゆくのでしょう また
何処までも
どこまでも・・・
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そっと
背中を
押してくれる
人がいるから
しゃがみ込むことなく
たどたどしい
足取りながらも
時に躓いたり
なんてしながらも
歩いてゆけるのでしょう
歩いていられるのでしょうね
きっと
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失うことの怖さを
知らずにいたのは
失うことの痛みも
知らずにいたのは
まだ大切なモノに
出会ってはいなかったから
つまり君に
巡り合ったことで
知ってしまったんだよ