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重夏の部屋


[376] 置き去りの感情。
詩人:重夏 [投票][編集]

今日は風が
少し優しくて

私に纏わりつく
空気も穏やかで



道端の小さな花に”恋”をした

家路までの道程の
すべての景色に”恋”をした



いつの日からか
置き去りにして
しまっていた この感覚


私を撫ぜる風さえも
愛しいと想えていた


その感情



いつの間にか
麻痺してしまっていたんだね

2007/04/26 (Thu)

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