色彩を 失くした 指先で何を 描けば いいの貴方を 失くした 心には何を 置けば いいの灰色の 曇り空のもと心が痛んで呼吸が 見つからない蒼が 恋しいと 想った貴方が 恋しいと 想った想い出だけを 抱締めて何処へ ゆけばいいの僕は一人何処へ ゆけばいいの風の無い 夜でさえ心が痛んで呼吸が 見つからない音が 恋しいと 想った貴方が 恋しいと 想った傍らに貴方の 呼吸が 無いようなそんな 朝なら もう僕は 欲しくない
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