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重夏の部屋


[804] 春恋散華。
詩人:重夏 [投票][得票][編集]

はらり はらり
散りゆく花びらを見つめ

気づけば そっと
君とのほどけた恋を
指先でなぞっていた


呼吸さえ危うくなった
君からの“さよなら”一つで

もう 泣かないよ
もう 泣けないよ

涙一つ流す力さえ
きっと残ってなんて
無いから


呼吸さえ危うくなった
君からの“さよなら”一つで

もう 叫ばないよ
もう 叫べないよ

声一つ形にする力さえ
きっと 残ってなんて
無いから









2007/04/15 (Sun)

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