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緋子の部屋


[20] 埋めて、掘って
詩人:緋子 [投票][編集]

 
あなたの足跡を
少しずつ埋めていった


不確かな、
けれど確かにそこに在る
雪道の足跡みたいに
あなたのいた形跡が
なぜだかあったかくて

涙がこぼれた、


頑張って掘り返して
あなたの足跡を埋めた
周りは私が掘った穴ばかり
傷だらけの胸みたいに
思い出を覆うたびに
痛いほど感情がぶり返す




忘れられない
忘れられない
穴が空く

あなたの足跡を埋めるたびに

2009/04/03 (Fri)

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