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緋子の部屋


[46] うそつきは、きみと繋がる愛ことば。
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音のない日々に、かっこをつけて
てきとうに選んだ色づかいで、
むちゃくちゃに飾り付けるけど

やっぱり、
私の中に残るのは、ただの虚しさと
汚したてのひら。



きみの目、耳、心。


欲しいものはいっぱいある。
欲しい言葉は、数えきれないくらいたくさん。


だけどその前に、
私がここにいること、
こんなにも届かない。伝わらないの。


毒を盛ろうか?
花を飾ろうか?

何色に染めれば、きみ好みの味になるのだろう


ただ、こっちを見てほしくて、
重ねるほどに遠ざかるのは。

私の土台がこんなにも空虚な嘘で膨れ上がっているから。



飛んでいるような気分は、
いつか破裂してしまわないかという不安で浮きっぱなしの足元。

それを私の夢だと唄えるうちは、
どうしても後戻りなどできなくさせる
一瞬の喜びを、
終わりなど恐れずにずっと感じていたいの


ふうせんのように膨らます、
私の愛言葉。

2012/11/04 (Sun)

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