詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
私は風
吹き抜けて消える
ただの風
あなたに暖かい風を届けたい
その一心で
その一心で
あなたに逢いたい
その一心で
私は少し強くなることができました
でも…私は風…
吹き抜けて消える…
ただの風
詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
それは小さな物語の終わり
「もし僕がこの病に侵されて死んでしまっても…この場所に来る度思い出して下さい。貴女と初めて出逢ったこの場所に…」
僕がいなくなって何年が過ぎただろうか…
僕がいなくなって何年が過ぎただろうか…
貴女は今も僕の影を引きずっているの?
今も貴女の胸に宿る約束
貴女を苦しめているのではありませんか?
ほら…風が吹く度にほら
僕は笑っているから
もう泣かないで
もう泣かないで
風が吹く度にほら
僕は笑っているから…
僕と登れなかった階段を…
次は素敵な人と…
あの日の約束覚えてますか?
貴女は今、幸せですか?
心の中に僕はいますか?
いるのなら消して下さい…
僕の影を見て泣かないで…大切な貴女…
風が吹く度にほら
僕は笑っているから
もう泣かないで
もう泣かないで
風が過ぎた後にはほら
君は笑っているから
もう泣かないで
もう泣かないで
風が吹く度にまだ
君が泣いてるなら
もう忘れて…
もう忘れて…
これからの階段は…
もっと素敵な人と…
僕が死んで何年たっただろうか…
今は君の涙を拭うことも出来ず
あの日の約束は君への鎖へ変わってしまった。
僕だってこんなこと思いたくない
忘れられたくない
でもそれが「鎖」であるのなら
いなくなった僕のことなど忘れて下さい
風が吹く度にほら
僕は笑っているから
もう泣かないで
もう泣かないで
風が過ぎた後にはほら
君は泣いていないから
もう泣かないで
もう泣かないで
目の前の階段を
次は素敵な人と…
風が吹く度に…ほら…
詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
悲観の鼓動…
流れる涙…
動かない身体…
残る悲しみ…
遠い足跡…
甘い記憶…
かけがえのないもの…
消えてゆくあなた…
全て鈍色の空へ…
止まらない…止められない…
あなたへの衝動が心より溢れ…
その思いは涙へと変わっていく…
最後の言葉…
聞こえないフリ…
待っている私…
帰らないあなた…
かけがえのないもの…
もうわからない…
今日も私を見ていた…
遠すぎる空…
鈍色の空…
詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
夏の終わり
酷い悪臭
あの日あんなに優しくしてくれた
パパをしばらく見てない
パパは毎日甘い物を食べさせてくれた
何不自由無い生活
パパ…パパ…
どこに行ってしまわれたのですか?
夏の終わり
感覚のなくなってゆく身体
干からびた大地
黒ずんでいく有限の空
酷くなってゆく悪臭
助けて下さい
助けて下さい
パパ…助けて下さい
パパがいなくなって何日がたっただろう
虫の王者と言われたこの俺の身体
今は別の虫が湧いている
辛い…苦しい…
それでも耐えていれば
きっとパパが助けてくれると……
そして僕は死にました
バラバラになって死にました
パパは汚そうに僕の世界を持ち上げ
そのままゴミに捨てました
パパ…パパ…
嘘だよね…
嘘だよね…
大好きだよ…パパ…
詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
蒼く囁く雨降る夜
ただ聞こえるのは兄の泣き声
「この部屋に入ってはいけない」と
兄に言われていなければ
か弱き力を振るわせて
今日もドアの前で静かにたたずむ…
あぁ…何故母は助けてくれない
冷蔵庫に毎日語り掛けては
淋しさと苦しさに潰される
兄は毎日私を抱きしめてくれて
狂おしいほどキスしてくれた
兄の欲望の掃き溜めと知っていながら
私は兄が大好きです
蒼く囁く雨降る夜に
ただ聞こえる兄の泣き声
兄の言い付けを盾にして
今日も私は戦うことはない
ドアの前で両手を震わす
ナイフを持った両手を震わす
そんな勇気があるはずもなく
ただただ弱い悲しみに暮れる夜
あぁ…何故母は助けてくれない
何度も冷蔵庫に語り掛けては
ただ笑うことしかしない母
ある日、兄があの部屋からでてこなくなった
母と同じ部屋に兄がいた
今度は私の番であろうか
ナイフを首に当てては
泣いて崩れた
詩人:麗華塵 | [投票][編集] |
あぁ…もうすぐ枯れてしまう…
貴方に気付かれることなく
私は道端の雑草
貴方を思うことは罪ですか?
そうですね…
私よりも彩り鮮やかな花を咲かす
あの娘達の方が貴方には似合っている
花壇の上で踊る娘達を人達は愛でるように見る
貴方もそうですよね…?
…私の様な道端の雑草を愛でる人はまずいない…
あぁ…気付いてほしい…
踏まれても決して折れることのないこの気持ち
何度となく叫んでも
その音は虚しくも風に掻き消され、貴方に届くことはないのでしょう…
あぁ…同じ春に生まれ冬には消えるこの命
なぜ彩鮮やかに生まれてこれなかったのだろう…
違う命に生まれたなら貴方の隣に咲けただろうか?
春は過ぎ、夏が来て冬になる
花着けることはなく枯れてゆく私
でも私の中には貴方に対する枯れることのない華が咲いています。
貴方に気付かれることがなくても…
私が枯れてしまっても…
この華が枯れることはないでしょう…
枯れることはないでしょう…
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人々の幸せを背負い生まれてきた…
しかし、最後に残された名前は…
「カナシミノ剣」
その剣は優しさの中で生まれ幸せの使命を抱えた
剣は持ち主と共に旅にでた
果てしない旅に
「カナシミノ剣」よ何を思う
幸せ?愛情?心?持ち主?
世界はまだ見えない
その持ち主は恋に落ちる悪の使命を抱えた
たった一人の少女に向けて
涙が出た…悪戯な運命に
「カナシミノ剣」よ何を思う
持ち主?女?運命?悪?
人の心は見えない…
全ての世界のために…
全ての平和のために…
全ての幸せのために…
自分の世界を捨てて…
自分の平和を捨てて…
自分の幸せを捨てて…
女は少しだけ笑って…
貴方がそれを望むなら…
それが貴方のためならば…
持ち主は壊した…
全てを…
「カナシミノ剣」よ何を思う
女の身体?持ち主の心?
もう…何も見えない!!
「カナシミノ剣」よ何を思う
「カナシミノ剣」よ何を思う
もう何も見ることなんてできない…
これが本当の幸せならば…
私は全てを砕くであろう…
しかし…私はもう何も斬れはしない…
一番大切な人の
一番大切なものを
砕いてしまったから…
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弱く儚い小さな花に
僕は「マリア」と名をつけた
でもその花は嵐の中でも
決して輝き衰えず
細い茎を揺らしながら
僕の肩にただ寄り添い
マリア
その花は風に吹かれながら
僕の心を縛りつけ
その花が笑う時
僕も本当に笑えるのだろう…
遠く切ない君の心に
僕は何が出来るだろう
いつかその花は暖かい日差しの中でも
きっと枯れていくのだろう…
綺麗な花びら散らしながら
僕の胸にぬくもりを残し…
マリア
その花は風に吹かれながら
僕の心を縛りつけ
その花が枯れる時
僕は本当に泣くのだろう…
マリア
その花は風に吹かれながら
僕の心を縛りつけ
その花が笑う時
僕も本当に笑えるのだろう…
「君のいなくなった僕は、心のどこかに穴を空け
偽りの自由に身を焦がす
寂しさに溺れ苦しみに溺れ逃げ道など何処にもない
君と二人で見た景色は今もセピアに染まりゆく
一人でこの道を歩き続け…辿り着くのは何処だろう?
もう嫌だと何度も思った
それでも僕の心に、あの花が咲いているうちは
決して足が止まることはないだろう…」
マリア
その花は風に吹かれながら
僕の心を縛りつけ
その花が笑う時
僕も本当に笑えるのだろう…
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人はなぜ戦うの?
人はなぜ傷付けあうの?
結末なんて…最後なんてわかりきってることでしょ?
人はなぜ憎しみあうの?
人はなぜ泣いているの?
蒼い闇が人の心を覆い隠して
とめられない想いを打ち砕く
人はなぜ戦うの?
人はなぜ傷付けあうの?
手をとりあって歩んだ路を忘れてしまったの?
あなたはなぜ泣いているの?
あなたはなぜ泣いているの!
私はもう消えるけど
この世界は何も変わらない…
変わらない…
人は一人一人はちっぽけだもの
だから二人になるの
だから三人になるの
だから手をとりあうの
さよなら
さよなら
さよなら
私が最後に伝えたかった言葉
あなたがみんなに伝えてください…
人は弱い
人は弱い
だから手をとりあうのだと
私は無力だった
でもあなたなら
あぁ…目が霞む…
さよなら
さよなら
大好きな…
あなた…
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何年か過ぎ僕等は大人になった
忙しい毎日に身を投じ
明日を生きる希望に生きている
あの頃少年だった僕等は大人になった
夢を追いかけ続けたあの頃のMelody
今も鳴り止む事はない
夢を語り合った親友達
懐かしい校舎
笑い歩いたこの坂道
あなたのMelody流れていますか?
あの頃の夢を夢で終わらせないために
決して後悔のないように
今もあのMelody奏でよう
引き出しの奥に眠ったあの頃の夢…
今でもきっと輝いているから…
懐かしいモノを見るたびに
心に熱いものが走る
懐かしいモノに触れるたびに
何かが僕に語りかける
一晩中悩んだことや
大好きだったあの子との思い出
そして別れ…
あなたのMelody流れていますか?
あの頃の夢を夢で終わらせないために
決して後悔のないように
今もあのMelody奏でよう
引き出しの奥に眠ったあの頃の夢
今でもきっと輝いているから
今もあのMelody奏でよう
あの頃の沢山の思い出達が今もキラキラと輝いているから
今もあのMelody奏でよう
無くしてしまった思い出達にも…
「あなたのMelody流れていますか?」