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麗華塵の部屋


[32] プールサイドの君
詩人:麗華塵 [投票][編集]

好きでもないプール
苦手な運動
みんなに笑われる
僕はダメ部員
ただプールに浮かんで
眩しい君の水着姿
呼吸が出来なくなるほどに
見つめていた
下手くそな泳ぎ
みんなが笑った
君も笑った
それで僕は満足だった
君の笑顔が眩しくて

苦手な勉強
大嫌いな数学
ただ君に良いところ見せたくて
ガムシャラに頑張った
勉強するのも
運動するのも
あの頃は全て君のため…
君の手
君の感触
君の笑顔
君の髪型
君の姿
君の背中
君の仕草
君の声
君の温もり
君の優しさ
君の全てが

僕の中で今も溢れいる
ただキラキラと輝く君との思い出
決して忘れないように

あの頃の僕は
ただ君を笑わせるだけだった
恥ずかしくて話すきっかけなんかなかった
笑う君を見ることがあの頃の僕の全てだった
プールサイドの君があの頃の僕の全てだった

今も君を思い出す
今頃何をしてるんだろう…
卒業式の日
君と抱き合っていたあいつと
幸せになっているのかなぁ…


2005/01/06 (Thu)

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