詩人:孤 花 | [投票][編集] |
貴方の睫と睫の間から
雫が膨らんで
ゆっくり落ちてゆくのを
ただ眺めている
その間にさえ
貴方の白い肌が
痛ましいほどに美しくて
見とれる
抱き締めてあげられない
僕は何かにつまずいてて
捕われたまま
身動きがとれない
貴方の顏の中の絶望の色を
静かに待つだけ
静かに
静かに
終りをただ
受け入れるだけ
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あなたの景色は
透き通った青で
ずっと高い位置にあって
届かないのです
けれどあなたの言葉は
時に私だけのものになって
近くなる気がするのよ
こんなことは偽りなのかしら
何に価値がある
あるいは
意味がある
あるいは
正しいのか
誰にもわからないはずで
だから私は
会うことを止めることも
出来ずにいるんです
ただ特別な感情は
日に日に大きくなるのを感じて
あなたは何を感じていますか
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春の日
ひだまりの中の
貴方が愛しくて
ずっと
貴方を
見つめていたら
その瞳の奥の
枯れることない
一りん花に
気づいたの
それでも
ねえ
待っていたの
待ち焦がれて
もう
冬がきたわ
息絶え枯れる瞬間
瞼の裏にあるのは
ひだまりの中にいた
貴方なのでしょうね
私は
いつまでも
待っていたの